ヒュプセロドーリス・イバ Hypselodoris iba Gosliner & R. F. Johnson, 2018

ヒュプセロドーリス・イバ Hypselodoris iba

Location
マレーシア>ボルネオ島周辺>マブール島>YKK
Date
2016/12/30
Size
40mm
Depth
15.0m
Water temperature
28.0℃

特徴

体長 70 mm に達する大型種。体は前方が広く後方は細く尖った長卵形。一枚羽の鰓葉は 6〜8 本で、基部が白く外側が橙色、よく隆起した鰓嚢から突き出る。触角は橙色で、20〜46 枚の葉状突起をもつ。色彩は明瞭な 2 モルフがある。第一型は体全体が一様に紫色で、外套膜縁を不透明な白色または橙色の幅広い色帯が縁取り、触角は橙色一色か橙色から橙紫色。第二型は基本的に淡白色から淡黄褐色で、外套膜縁に細い白線が入り、その内側に紫色の縁取りが続く。前縁・後縁に血赤色の斑点や、鰓嚢基部・触角鞘基部の周囲に紫色の帯が現れる。両モルフが同所で交尾する事例が観察されている。

分布

模式産地はフィリピン・バタンガス州 Maricaban 島 Tingloy の Aphol's Reef (水深 35 m)。原記載時はインドネシアとフィリピンから記録されていた。

種小名の由来

種小名 iba はタガログ語で「異なる、独特の」を意味し、姉妹種を含むクレード内の他種と色彩が大きく異なることにちなむ。

補足

従来 図鑑類で Hypselodoris bullockii と同定されたり、Hypselodoris sp. として図示されてきた個体群を含む。色彩が大きく異なる 2 モルフが交尾するため当初は別種を疑ったが、COI の分子系統解析でいずれも 0.6% 以下の差しかなく、同種と確認された。Hypselodoris reidi、Hypselodoris jacksoni、Hypselodoris cerisaeHypselodoris krakatoa、Hypselodoris regina、Hypselodoris lacuna を含むクレードに属し、いずれの種とも色彩が異なる。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Hypselodoris iba の解説・写真が掲載されています。

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