セリスイロウミウシ Hypselodoris cerisae Gosliner & Johnson, 2018
分布
日本、台湾、マレーシア特徴
色のパターンは複雑で、金色の蜜のような地色があります。背面は前縁、側面、後縁が紫色で装飾されています。
不規則な濃い茶色から黒色の縦線が背面にあり、濃い線の両側には数個の不透明な白い斑点があります。
鰓の袋は背面からしっかりと盛り上がっています。
背面には7〜9本の細くて薄い一枚羽の鰓枝があります。
鰓枝の上部外側表面は赤橙色で、基部では内外共に不透明な白色です。
触角は不透明な白い先端以外は均一に鮮やかな赤橙色です。
触角には約21個の小さな板状の突起があります。
足の縁には紫色の縁取りの帯があります。
種小名
Cerise Chen さんへの献名補足
Hypselodoris krakatoa とされていたが別種とされた本種の和名をクラカトアウミウシするべきだが混乱の元になるので学名読みとしておく
Hypselodoris krakatoa との見分け方は後縁を見る
Hypselodoris krakatoaは後縁がオレンジ
Hypselodoris cerisaeは後縁が紫
References
- ヒュプセロドーリス・クラカトア, 中野 理枝. (2004). 本州のウミウシ.
- Hypselodoris sp 6, Helmut Debelius, Rudie H. Kuiter. (2007). Nudibranchs of the World.
- ヒュプセロドーリス・クラカトア, 小野 篤司, 加藤 昌一. (2009). ウミウシ.
- イロウミウシ科の 1 種, 中野理枝, 小谷光. 2016. 高知県大月町樫西海域及び一切海域から記録された後鰓類. Kuroshio Biosphere, 12: 21-43. + 8pls.
- Hypselodoris cerisae sp. nov., Epstein, H. E.; Hallas, J. M.; Johnson, R. F.; Lopez, A.; Gosliner, T. M. (2018). Reading between the lines: revealing cryptic species diversity and colour patterns in Hypselodoris nudibranchs (Mollusca: Heterobranchia: Chromodorididae). Zoological Journal of the Linnean Society. 48: 1-74., available online at https://doi.org/10.1093/zoolinnean/zly048
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- Hypselodoris cerisae, Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.
- セリスイロウミウシ(新称), 中野 理枝. (2019). フィールド図鑑 日本のウミウシ.
- ヤマトクラカトアウミウシ(新称), 中野 理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版.
- セリスイロウミウシ, 小野 篤司, 加藤 昌一. (2020). 新版 ウミウシ.