モロックニシキウミウシ Miamira moloch (Rudman, 1988)
- Location
- 日本>沖縄>沖縄本島(恩納村・読谷村エリア)>ホーシュー
- Date
- 2011/04/02
- Size
- 150mm
- Depth
- 15.0m
- Water temperature
- 20.0℃
特徴
体は細長く硬く、外套後縁あたりで体高が最大となる。外套膜の縁は退縮し、体側に三対の扁平な瘤状側葉として残る。一対は頭部両側、もう一対は鰓直前、第三対はその中間に位置する。瘤の間では外套膜の縁が細い隆起となるか欠落する。鰓のすぐ後方、背面正中線上では外套後端が大きな鉤状突起 (ホーン) を形成する。大型個体では中央と後方の側葉および後方ホーンは丸みを帯び、多数の二次的瘤に分かれる。背面と体側、特に外套後方の足背面には小型の円錐形あるいは複合的な瘤が散在し密生する。各瘤の先端と複合瘤の各点直下には白色不透明の腺領域が集約される。体地色はピンクで、瘤および瘤群の周囲は白っぽいピンク、その縁を不規則なクリーム色帯が縁取る。足縁には不規則な白っぽい縁取り。触角は半透明のピンクで白色斑点をもち、鰓も半透明のピンク。半透明のピンク地に赤みがかったピンク斑が散在し、背面と側葉に白色〜黄色の縦線・横線・放射線が走る個体もみられ、瘤の側面に拡散した紫色斑、足縁に黄色味が差すこともある。生体長は 140 mm に達する。
分布
模式産地はオーストラリア東岸グレートバリアリーフ・カプリコーン群島ヘロン島北岸 (水深 13.5 m)。原記載時はクイーンズランド南部ノース・ストラドブローク島ポイント・ルックアウト北西の Shag Rocks からも記録されていた。種小名の由来
種小名 moloch は、体表を覆う多数の瘤がオーストラリア産のモロックトカゲ (Moloch horridus) の棘状鱗を連想させることに因む命名。補足
体側の三対の瘤状側葉と多数の瘤、鰓後方の鉤状ホーンの組み合わせで他種と外見的に容易に区別される。原記載時は Ceratosoma 属に置かれたが、後の分子系統と形態の証拠に基づき Miamira 属へ移管された (現在の有効名は Miamira moloch)。References
- Ceratosoma moloch sp. nov., Rudman W.B. (1988). The Chromodorididae (Opisthobranchia: Mollusca) of the Indo-West Pacific: the genus Ceratosoma J. E. Gray. Zoological Journal of the Linnean Society. 93(2): 133-185. https://doi.org/10.1111/j.1096-3642.1988.tb01532.x
- モロックニシキウミウシ(新称), 小野篤司. (2004). 沖縄のウミウシ. ラトルズ.
- Miamira moloch, Johnson R.F. & Gosliner T.M. (2012). Traditional taxonomic groupings mask evolutionary history: a molecular phylogeny and new classification of the chromodorid nudibranchs. PLoS ONE 7(4): e33479.
季節性
撮影地
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