リクリクイバラウミウシ Naisdoris liklik (Gosliner, 2004)

リクリクイバラウミウシ Naisdoris liklik

Location
日本>静岡>雲見>牛着岩
Date
2018/11/12
Size
2mm
Depth
12.0m
Water temperature
23.0℃

特徴

体は細長く比較的高く、外套の縁が連続して明瞭。体の後半部の腹側、外套のすぐ下に小さな皮下腺 (外套腺) が並ぶ点が本属の独自特徴。体地色は一様に紫桃色。背面正中線にはチョコレートブラウンの帯が走り、3つの不規則な不透明白色の斑で中断される。鰓は一様な不透明白色。後方の1対を除く背側突起の先端には橙色の斑があり、一部の個体ではチョコレートブラウンの先端をもつ。後方の対と背面正中突起は紫色とチョコレートブラウンで、橙色の色素を欠く。背側突起は体側に8〜9対が並び、最前方の2対は触角の前方に前向きで位置する。背面正中線上には鰓の前方に1本の突起 (典型的な指状ではなく波打つ稜状) がある。鰓は3本の単羽枝からなる。触角は17〜18枚の密集した褶葉をもつ。生時3〜4mm。

分布

模式産地はパプアニューギニア・マダンラグーン・タブ島バラクーダポイント (水深10m)。パプアニューギニアおよびフィリピン・ルソン島から知られる。

種小名の由来

原記載 (Gosliner, 2004, p.141) の Etymology 段落は次の通り — "The specific epithet liklik is the Papuan pidgin word for small, in reference to the tiny body size of the mature specimens of this species." 種小名 liklik はパプア・ピジン語で「小さい」を意味し、成体でも極めて小さな体サイズに由来する。

補足

2004 年の原記載時、外套後方の皮下腺は他の種では知られていない独自の特徴とされた。原記載属 Okenia から Naisdoris 属への移動は2004年以降の系統研究による。和名「リクリクイバラウミウシ」は種小名 liklik (リクリク) に由来する。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Naisdoris liklik の解説・写真が掲載されています。

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