クロヘリアメフラシ Aplysia japonica G. B. Sowerby II, 1869

クロヘリアメフラシ Aplysia japonica

Location
日本>神奈川>城ヶ島>岩骨
Date
2018/06/24
Size
8mm
Depth
12.0m
Water temperature
20.0℃

特徴

体は細長く、内臓塊のある部分でやや幅が広く、頭部と尾部に向かって緩やかに狭まる。内臓塊は体長の 3 分の 1 以上を占めるほど大きく、よく分化する。外套孔は内臓塊の左後方に楕円形に開く。側足は広く、後方で癒合し、前方でも互いに結ばれて数本のひだをつくる。触角口触手は短く巻き込まれ、口触手の表面には小さな突起が散在する。水管は太く短く、側足の縁よりわずかに突き出る。
体色は赤みを帯びた褐色で、白い斑点が房状に集まる。側足の縁は赤く、その内側に幅広い黒色の帯が走り、しばしばこの帯の中に白点が並ぶ。触角と口触手の先端は赤く、その内側は黒く縁取られ白点が散る。外套孔の内縁も黒い。

分布

日本(北海道以南)と韓国に分布し、西太平洋の温帯域に固有とされる。模式産地は原記載で「Japan Seas」とのみ記され、具体的な地点は特定されていない。

種小名の由来

種小名 japonica はラテン語で「日本の」を意味し、日本産の標本に基づいて記載されたことに由来する。

補足

科の和名はアメフラシ科。本種は長らく Aplysia parvula Mörch, 1863 のシノニムとして扱われてきたが、近年の A. parvula 種複合体の分子系統学的再検討により、北海道と朝鮮半島の集団が遺伝的・形態的に独立した種であることが示され、Sowerby II の名 A. japonica が復活した。Clessin が函館産の標本に対して提唱した Aplysia sieboldiana(先取権により無効となった同著者の Aplysia japonica Clessin, 1899 の代替名)も本種のシノニムとして整理されている。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Aplysia japonica の解説・写真が掲載されています。

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