ロスタンガ・ビフルカータ Rostanga cf. bifurcata Rudman & Avern, 1989
特徴
外套膜と体は通常鮮赤色を地色とし、表面には密に赤色のカリオフィリディア (絨毛状突起) が並ぶ。シドニー・ボタニー湾産には外套膜上皮に褐色細点斑をもつ型や、白色斑・不規則な白色線をもつ個体が含まれる。NSW 南部産は薄赤橙色地に明瞭な褐色斑模様、グレートバリアリーフ産は鮮赤色に不規則な白色筋模様、タンザニア産・香港産は外套上に小さな褐色細点が散らばる。すべての個体で外套腺は外套縁の白色細点列に限られる。触角の柄部は半透明、棍部は通常地色と同じ赤色だが上 3 分の 1 は白色 (または白色斑) で、薄板に褐色の細点が散らばる。本種に特徴的なのは、棍部の薄板がほぼ水平に倒れて後方へ向かって下る配置で、頂部に細い柄をもつ球状の終末突起をもつ点。二次鰓は 7〜10 葉の三羽状で半透明赤色、円状に立ち並ぶ。鰓血管は白色のことが多い。生体長 32 mm に達する。
分布
模式産地は NSW シドニー Kurnell の Inscription Point (水深 12 m)。原記載時はインド・西太平洋に広く分布し、NSW・クイーンズランド (グレートバリアリーフ)・西オーストラリア・シンガポール・マレーシア・香港・タンザニアから記録されていた。種小名の由来
種小名 bifurcata はラテン語で「二又に分かれた」を意味する。補足
属の type species である地中海・大西洋産 Rostanga rubra と外見的に区別困難な近縁種であるが、R. rubra は触角棍部の薄板が垂直である点で異なる。Rostanga orientalis や他の赤色 Rostanga 各種とも外見上の区別が困難で、本サイトでは確実な同定が得られていない日本産個体を cf. bifurcata として扱う。NSW シドニー湾・ボタニー湾の亜潮間帯個体は大型の poecilosclerid 海綿 Antho (Isopenectya) chartacea を捕食し、卵塊もこの海綿上に産み付ける。季節性
撮影地
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