アマクサアメフラシ Aplysia juliana Quoy & Gaimard, 1832

アマクサアメフラシ Aplysia juliana

Location
日本>神奈川>葉山>170度の根
Date
2006/01/05
Size
10mm
Depth
5.0m
Water temperature
15.0℃

特徴

体長は最大で 100 mm を超え、アメフラシ属の中でも比較的大型の種である。体地色は褐色から緑褐色、暗褐色まで幅があり、淡色の斑点をもつ個体や、ほぼ一様な暗色を呈する個体など色彩変異が大きい。殻は薄く体内に埋没する。Aplysia juliana の最大の特徴は、腹足の後端が一時的な吸盤として機能する点で、これを基質に張り付けた状態で頭部と頸部を大きく前方へ伸ばす独特の動きを見せる。多くの近縁種と異なり紫色の墨液は出さず、白濁したオパリン腺由来の分泌物のみを放出する。

分布

世界の温帯から熱帯域に広く分布する汎世界種。インド洋・太平洋・大西洋に記録があり、南アフリカ、マダガスカル、オーストラリア、ニュージーランド、香港、台湾、韓国、日本、ハワイ、メキシコ湾、ペルーなどから報告されている。日本では新潟県佐渡島の個体群について Usuki (1981a, 1981b) が冬季の稚個体加入と成長過程を詳細に記録している。

種小名の由来

ラテン語化された人名 juliana に由来する。Quoy & Gaimard 1832 の原記載に命名理由の明記はない。

補足

緑藻類、特にアナアオサ属 (Ulva) を主要な餌資源とし、若齢個体の成長効率が Ulva fasciata 上で最大化されることが知られる。馬場 1957 は本種を当時のシノニム Aplysia sibogae Bergh, 1905 として記録している。A. juliana の種小名は国際動物命名規約委員会 (Opinion 1844, 1996) によって保全された。
References
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学術データベース

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