アカボシエチゴウミコチョウ Enotepteron rubropunctatum Hamatani, 2013
特徴
体長約5mm(固定標本)の小型種。生時の地色は黄白色で、体全面に太く粗い黒色の網目状模様が走り、その上に多数の橙赤色の丸い斑紋が散在するのが目立つ特徴。頭楯は三角形で、後方は大きな漏斗状の突起へと伸びる。側足は半透明で、内面には黒色の小斑点が多数散らばる。漏斗の外面にも黒色の小斑点が多い。両側足の後縁には短い半透明の柄をもつ球状体が付き、暗い赤褐色を呈する。
外套楯は紡錘形で、幅よりも長さがはるかに大きい。外套膜右後方の遊離縁が後方に延びて、体の正中線上に長く尖った外套楯突起となる。その下に内臓嚢後端の内臓嚢突起があり、外套楯突起よりやや短く、先端は褐色を帯びて丸い。尾は小さく尖る。眼は頭楯の上皮を通しては見えない。固定標本ではやや硬く肉質感があり、全体に淡い黄褐色に退色する。
分布
新潟県五十嵐浜沖(新川河口南方)水深約12m。タイプ産地のみ知られる。種小名の由来
種小名 rubropunctatum はラテン語の rubro-(赤)+ punctatum(斑点のある)で「赤い斑点をもつ」を意味し、背面に散在する赤色斑にちなむ。和名アカボシエチゴウミコチョウもこの赤い斑紋にちなむ。補足
ホロタイプは2008年6月17日に林育夫博士により採集され、大阪市立自然史博物館に収蔵される(OMNH-Mo 34847)。エチゴウミコチョウ属は両側足後縁の球状体を特徴とするウミコチョウ科の小さな属で、本種記載時点で4種が知られる。E. rubropunctatum は球状体を含む独特の体色と、正中線上に位置し他種より長い内臓嚢突起によって同属他種と区別される。References
- Enotepteron rubropunctatum (Risbec, 1956) (related), Brodie G.D., Klussmann-Kolb A. & Gosliner T.M. (2001). Anatomy and Histology of a New Species of Enotepteron (Cephalaspidea: Gastropteridae) from Tropical Northeastern Australia. The Veliger. 44(4): 362-369.
- アカボシエチゴウミコチョウ(新種・新称), Hamatani I. (2013) A new species, Enotepteron rubropunctatum (Gastropoda: Opisthobranchia: Gastropteridae) from Niigata Prefecture, the Sea of Japan. Venus 71(3-4): 209-211.
季節性
撮影地
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アカボシエチゴウミコチョウの写真
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