トラパニア・ウンドゥラータ Trapania undulata Smirnoff, Donohoo & Gosliner, 2022

トラパニア・ウンドゥラータ Trapania undulata

Location
インドネシア>バリ島>トランバン>沈船ポイント(リバティー)
Date
2016/11/18
Size
6mm
Depth
16.0m
Water temperature
28.0℃

特徴

体長 7 mm のフジタウミウシ科の一種。本属に特有の細長い体形で、地色はクリーム色がかった白色を呈し、触角および二次鰓の側方から伸びる側方突起 (extra-rhinophoral 突起と extra-branchial 突起) も同色。触角は棍棒形で約 9 枚の褶葉をもち先端は尖る。二次鰓は中央の枝とそれを挟む 2 本の小枝で構成される。触角と二次鰓はいずれも赤橙色を呈し、辺縁にかけて色が濃くなる。触角は基部と棍棒部の縁が赤橙色で、それ以外は体地色と同じ。背面の正中縁 (外套膜縁) には触角の基部から extra-branchial 突起の直前までの範囲に黒色の隆起線が 2 本走り、外套膜縁が他の部位より厚みをもって幅が一定でないため、縁が波打って (undulate) 見える。これが本種の最大の識別形質である。腹足の前縁は側方に延びて細長い付属物となり、体地色より半透明の白色。口触手は触角・二次鰓よりさらに濃いオレンジ色で、先端に向かって淡い黄色、基部に向かって暗橙色〜黒色になり、口蓋を横切って中央に赤色を残す黒色の「仮面」状模様を形成する。後足は灰色を帯び、背面に縦の凹みをもち、左右に 2 本の隆起線が走る。最後部にはわずかに青みを帯びる。

分布

模式産地はフィリピン・ルソン島バラヤン湾 Ligpo Island、水深不明 (2011 年 5 月 22 日採集)。これまで Ligpo Island (フィリピン) からのみ知られる。

種小名の由来

種小名 undulata はラテン語で「小波」(undula) に由来する形容詞で、本種の特徴である波打つ外套膜縁にちなんで名付けられた。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Trapania undulata の解説・写真が掲載されています。

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