ミドリアメフラシ Aplysia oculifera A. Adams & Reeve, 1850

ミドリアメフラシ Aplysia oculifera

Location
日本>静岡>大瀬崎>湾内
Date
2019/06/12
Size
22mm
Depth
1.0m
Water temperature
19.0℃

ミドリアメフラシとは

体地色は緑色〜オリーブ色〜茶褐色で変異が大きく、体表に白色や淡黄色の細点が散在し、いくつかの斑点は暗色の輪に縁取られて眼状紋に見える、体長 60〜80mm ほどの中型のアメフラシ。インド-西太平洋の岩礁域や潮間帯海藻の上を這う。

特徴

体は前後にやや細長く、後方は鋭く尖る。背面に発達した側足葉が体の両側を覆い、遊泳のためにこれを波打たせることができる。体地色は緑色を基調とするが個体差が大きく、本邦産ではオリーブ色や茶褐色の個体も多い。

体表全体に白色や淡黄色の細点が散在し、その入り方や密度には個体差がある。細点のうちいくつかは黒褐色の輪で縁取られて眼状紋として目立ち、原記載で着目された特徴でもある。

触角は後方のものが細く尖る。刺激を与えると外套腔から紫色の汁を放出する。記録される最大体長は 80mm 前後で、アメフラシ科のなかでは中型。

分布

インド-西太平洋に広く分布し、紅海・東アフリカ沿岸からマダガスカル、モーリシャス、南アフリカ、インド、シンガポール、フィリピン、韓国、日本、パラオ、ミッドウェー諸島、ハワイ諸島まで記録される。模式産地はモーリシャス(インド洋)。日本では本州中部以南の潮間帯〜浅海の岩礁域で観察される。

種小名の由来

ラテン語の oculus(眼)と -fer(〜を持つ)の合成で「眼状紋を持つもの」を意味する。原記載で著者らは体表に散る暗色の輪に縁取られた斑点を眼状紋と表現し、この特徴を本種の区別点として強調している。

補足

食性は海藻食で、緑藻アオサ類などを摂食する記録がある。岩礁性の潮間帯〜浅海で見られ、生時は岩面や海藻上を這う。体色変異が大きいため、同所的に分布する近縁種との同定には眼状紋の有無や側足葉の形状などを総合して判断する必要がある。
References
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