マダラウミコチョウ Sagaminopteron multimaculatum Ong & Gosliner, 2017

マダラウミコチョウ Sagaminopteron multimaculatum

Location
日本>沖縄>沖縄本島(東海岸)>レッドビーチ
Date
2020/03/15
Size
6mm
Depth
5.5m
Water temperature
21.0℃

特徴

体長 4 mm の小型のウミコチョウ類。生体は足の周囲が透明〜半透明の白色を呈し、体本体は緑褐色で白色・橙色・カナリア色の斑紋をもつ。小さな黄色の斑紋が細長い側足の大部分を覆い、内臓塊の後端を超えてさらに後方まで伸びる。小さな橙色の斑紋が側足の縁を縁取り、頭楯正中線上、足の基部、足の後端にも黄色の斑紋が並ぶ。頭楯の前面には大きな橙色の斑紋がある。
側足の縁には白色の斑紋があり、足の前方近くにも白色の斑紋が並ぶ。足は半透明の白色で、橙色の斑紋で縁取られ、小さな黄色の斑紋ももつ。頭楯は三角形で、前方で最も幅広く、後方で狭くなる。サイフォンは前縁に沿って縦走する隆起をもつ。退縮時には側足が体を覆い、内臓塊上部にやや突き出る。明瞭な鞭状突起は欠く。鰓は 4 枚の単純な葉からなる。

分布

模式産地はフィリピン・ルソン島・バタンガス・ティングロイ・Cemetery Beach。原記載時はフィリピンと、おそらくオーストラリア (グレートバリアリーフ) から記録されていた。

種小名の由来

種小名 multimaculatum は、本種の側足・頭楯・内臓塊・足を彩る多色の斑紋にちなむ。

補足

Sagaminopteron pohnpei と外見が極めて似ており、両種ともに鞭状突起を完全に欠く点で属内では特異。本種は緑褐色の体地色に橙色・白色・黄色の斑紋をもつのに対し、S. pohnpei は褐色から橙色・赤色・黒色まで変異に富み、外見的に区別される。
References

本書に掲載されています

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社. 表紙

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社.

誠文堂新光社

本書には Sagaminopteron multimaculatum の解説・写真が掲載されています。

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