トラパニア・カヘル Trapania kahel Smirnoff, Donohoo & Gosliner, 2022

トラパニア・カヘル Trapania kahel

Location
日本>沖縄>沖縄本島(東海岸)>レッドビーチ
Date
2007/02/22
Size
12mm
Depth
13.0m
Water temperature
20.0℃

特徴

体長 5〜6 mm の小型のフジタウミウシ科の一種。体は本属に特有の細長い形で、体地色は橙赤色を呈する。腹足は背側中央に隆起 (背稜) をもち、暗茶色〜黒色を呈して尾の後端まで連続する。
三本に分かれた二次鰓口触手触角の上部 2/3 (各触角は 7 枚の褶葉をもつ) は、腹足の背稜と同程度の暗色で覆われる。一方、触角の側方と二次鰓の側方から伸びる側方突起は本属に特有のわずかな彎曲を示し、いずれも鮮やかな不透明白色を呈する。両 extra-branchial 突起のあいだの外套膜部分は体地色と同じ橙褐色だが、両 extra-rhinophoral 突起のあいだには鮮明な不透明白色の連続した帯が走り、先端から先端まで「白いリボン」状に見える。この白色は触角の基部 1/3 まで連続する。触角は槍状で約 10 枚の褶葉をもち先端は尖る。触角の基部半分は白色、その先は暗茶色〜黒色。口触手は細長く、全長にわたって黒色色素で覆われる。腹足の前縁は側方に延びて細長い付属物となり、体地色よりも色素を欠いて半透明。

分布

模式産地はフィリピン・ルソン島バタンガス州マビニの Matotonggil Point、水深不明 (2011 年 3 月 8 日採集)。これまでフィリピン (Mabini) からのみ知られる。

種小名の由来

種小名 kahel はタガログ語で「オレンジ色」を意味し、本種が摂食しているところを観察された橙色の被覆性コケムシにちなんで名付けられた (同格名詞)。

補足

岩や砂底のまわりにある橙色の被覆性コケムシを餌とする。
References

本書に掲載されています

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社. 表紙

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社.

誠文堂新光社

本書には Trapania kahel の解説・写真が掲載されています。

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