キイッポンウミウシ Mexichromis trilineata (A. Adams & Reeve, 1850)

キイッポンウミウシ Mexichromis trilineata

Location
日本>沖縄>宮古島>中の島チャネル
Date
2017/08/20
Size
10mm
Depth
7.0m
Water temperature
29.2℃

特徴

体長は最大 12 mm 前後の小型のイロウミウシ類。体地色は薄紫色〜紫色を基調とし、外套膜の最外周は白色の細線で縁取られる (この縁取りが黄色の個体型もある)。

背面には白色で縁取られた黄色の縦線が 3 本走るのが種小名 trilineata の由来となる特徴。中央の縦線は二次鰓を取り囲むように後背中央で輪を描き、左右の縦線は外套膜の縁近くを縦走する。地域によっては縦線が 1 本のみ (中央線のみ) の個体型も観察される。

触角と二次鰓は橙黄色で対照的。鰓は単羽状で 6〜8 葉。

分布

西太平洋に分布。オーストラリア、インドネシア、パプアニューギニア、パラオ、フィリピン、日本沿岸 (本州中部以南) から記録される。サンゴ礁・岩礁の浅所〜中深度に出現する。

種小名の由来

種小名 trilineata はラテン語 tri- (3 つの) + lineatus (線のある) の合成で、「3 本線の」を意味する。背面の 3 本の黄色縦線にちなむ命名。

和名の由来

日本 (南西諸島) で観察される個体は背面の黄色縦線が中央 1 本のみの色彩型のため、「黄一本」の意で和名が付けられた。種小名 trilineata「3 本線の」と一見矛盾するが、本種は地域によって縦線 1 本のみの色彩型と 3 本揃った色彩型を持ち、後者は日本では見られない。経緯は キイッポンウミウシがキサンボンな件 を参照。

補足

原記載は A. Adams & Reeve 1850 の H.M.S. Samarang 探検報告で Doris trilineata として記載された。現行の分類では Bertsch 1977 による Chromodoridinae の上位分類学的整理を経て Mexichromis Bertsch, 1977 へ組み替えられている。海綿食性。
References
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