メキシクロミス・マクロパス Mexichromis macropus Rudman, 1983

メキシクロミス・マクロパス Mexichromis macropus

Location
オーストラリア>南オーストラリア>アデレード>Rapid Bay Jetty
Date
2025/02/14
Size
200mm
Depth
7.0m
Water temperature
22.0℃

特徴

外套膜は白色で、中央部に紫色の色調がのる。背面には紫色斑が散らばり、個体によりわずかに隆起したり、明瞭な紫色先端の結節 (円錐状乳状突起) として現れたりする。外套膜縁には鮮やかな橙色の縦条紋が縁に直交して並ぶ (シドニー産の一個体ではこれが角状の斑点として現れる)。触角は棍部が紫色で先端ほど濃く、白色の柄部に向かって淡くなる。二次鰓は白色で縁が紫色。腹側は白色で、特に体後端には紫色の帯が走る。西オーストラリア・ジオグラフ湾の一個体は地色が鮮明な紫色になり、シドニー湾の個体は紫色地に多数の隆起した紫色結節をもつ等、地色の変異が顕著。体長は固定後 9-19 mm。

分布

模式産地はオーストラリア・南オーストラリア州カンガルー島北側の Western River Cove (水深 10 m、1978 年採集)。NSW (シドニー湾 Camp Cove)、南オーストラリア (Adelaide 南方 Normanville、カンガルー島)、西オーストラリア (Dunsborough、ジオグラフ湾 Brusselton Jetty、パース近郊 Sorrento Reef) から記録される。潮間帯から水深 17 m。オーストラリア南部沿岸に固有とされる温帯種。

種小名の由来

種小名 macropus は、模式産地カンガルー島に多く見られるカンガルーの属名 Macropus に由来する。「大きな足」を意味するギリシャ語 makros + pous の合成は、カンガルー属名そのものの語源であって、本種の身体的特徴に基づくものではない。

補足

原記載 (Rudman, 1983) で Mexichromis 属の新種として直接記述された。隆起した紫色結節と鮮橙色の外套膜縁直交縦条という、属内で異彩を放つ配色をもつ。歯舌形態から Mexichromis festivaMexichromis mariei との類縁が示唆されているが、両種ははるかに小型で、本種の特徴的な隆起結節や鮮橙色の縦条紋を欠く。
References

本書に掲載されています

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社. 表紙

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社.

誠文堂新光社

本書には Mexichromis macropus の解説・写真が掲載されています。

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