ユニデンティア・キク Unidentia kiku Korshunova, Fletcher & Martynov, 2025
- Location
- 日本>沖縄>沖縄本島(本部・北部エリア)>崎本部ゴリラチョップ
- Date
- 2025/02/02
- Size
- 12mm
- Depth
- 10.0m
- Water temperature
- 21.0℃
特徴
体長は最大 13 mm 程度の細長い小型種。地色は半透明の暗いオレンジ色で、背中央にはやや途切れがちな細い紫色の縦線が走る。背中の縁に沿って数か所のはっきり伸びた隆起があり、その上に長く細い指状〜やや紡錘形の背側突起が房状にまとまって生える。背側突起の表面は白い小さな斑点が入り混じるため、まだら模様に見える。突起の先端付近には亜先端紫色の輪が入り、最先端は黄色を帯びる。背側突起の中の中腸腺枝は薄ピンク〜淡褐色で、半透明の体壁を通して透けて見える。触角は表面平滑で口触手と同じ程度の長さ、地色は体色と同じだが白い斑点で覆われ、先端付近は紫色を帯びる。口触手は基部から半分まで紫色の色素が不規則に被覆し、その上に白い斑点が入る。分布
模式産地は日本・沖縄県本部町崎本部ビーチ(Holotype KM1077、体長 13 mm 生体、水深 3 m、2021 年 10 月 31 日採集、今川 郁氏採集)。現時点で知られる分布は沖縄のみだが、他の熱帯海域でも見つかる可能性がある。種小名の由来
Korshunova, Fletcher & Martynov(2025)の記載によると、種小名 kiku は日本語の「キク(菊)」に由来し、本種の外見が日本文化を象徴する菊の花に似ていることに因む。補足
本種は Korshunova, Fletcher & Martynov(2025)によって新種記載された Unidentia 属の 5 種目。分子系統では Unidentia aliciae、Unidentia nihonrossija、U. sandramillenae とともに強く支持されたクレードを形成する。外見での識別ポイント:U. sandramillenae(より明るい地色+均質な色彩)や U. nihonrossija(白っぽい地色+赤橙色のまだらに乏しい色彩)と異なり、本種は半透明の暗いオレンジ地に白点・紫リングのまだら模様という派手な配色をもつ。References
- アンヘルミノモドキ(新称)?, 中野理枝. (2018). 日本のウミウシ. 文一総合出版.
- シテンサンドラウミウシ?, 小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社.
- Unidentia kiku sp. nov., Korshunova T., Fletcher K. & Martynov A. (2025). The endless forms are the most differentiated—how taxonomic pseudo-optimization masked natural diversity and evolution: the nudibranch case. Zoological Journal of the Linnean Society. 204(4): zlaf057. https://doi.org/10.1093/zoolinnean/zlaf057
本書に掲載されています
小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社.
誠文堂新光社
本書には Unidentia kiku の解説・写真が掲載されています。
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