ヨルンナ・エルヴェイ Jorunna hervei Innabi, Stout & Á. Valdés, 2023
特徴
体は卵形で扁平、背面全体がカリオフィリディアと呼ばれる微小な突起で覆われ、ビロード状の質感をもつ。地色は淡褐色から灰色まで変異があり、背面に不規則な暗色斑が散在する。斑の周囲が白く縁取られる個体もある。鰓は9枚の短い三回羽状の鰓葉からなり、触角は7〜8枚のひだをもつ。触角と鰓は地色と同色。体長は11〜25mm程度。生時は宿主のカイメン上にいてよく擬態し、見つけにくい。分布
模式産地はニューカレドニアのクマックで、水深3〜8mのカイメン上から採集された。原記載ではニューカレドニア固有種の可能性が示唆されていたが、日本沿岸の個体も DNA 解析により本種と確認されており、分布は日本を含む西太平洋に及ぶ。種小名の由来
種小名 hervei は、ニューカレドニアのウミウシ研究の先駆者で採集家でもあるジャン=フランソワ・エルヴェへの献名。記載のもとになった標本が得られたクマックでの調査に参加している。補足
ゴマフビロードウミウシ属の一種で、ニューカレドニアから2023年に記載された、外見では区別しにくいツヅレウミウシ科の7新種の一つ。卵塊は淡褐色で約7巻きのきつく巻いたリボン状、卵径は約105µmと小さい。日本ではワタトリカイメンを宿主とする。日本沿岸には外見が酷似する別種シロサメハダウミウシ (Jorunna sp. 7) も分布するが、こちらはザラカイメンを宿主とし、卵塊の形状も異なるため見分けられる。姉妹種 Jorunna daoulasi とは、背面に白色の網目模様をもたない点などで区別される。References
季節性
撮影地
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