ハンターズイア・イマガワイ Hantazuia imagawai Korshunova, Fletcher & Martynov, 2025

ハンターズイア・イマガワイ Hantazuia imagawai

特徴

体長は最大 10 mm 程度の小型細長種。地色は半透明の暗灰色で、背面には 15〜20 個の指状〜紡錘形の背側突起が並ぶ。背側突起は明確に色分かれしており、近位約 3 分の 2 が不透明な白色、遠位 (先端側) 約 3 分の 1 が橙褐色になる。同属の他 2 種 (Hantazuia yugoikedaiHantazuia kimotoi) が黄色〜レモン色の背側突起をもつのに対し、本種は明らかに淡褐色寄りの体色・背側突起の色彩で識別できる。突起の最先端には白色不透明帯はない。触角口触手と同程度の長さで表面は平滑、ほぼ全長にわたり乳白色の色素で覆われる。

分布

模式産地は日本・沖縄県荒崎 (水深 5 m、礫底)。沖縄を含む亜熱帯〜熱帯日本に分布し、フィリピン方面まで生息する可能性がある。

種小名の由来

原記載 (Korshunova, Fletcher & Martynov, 2025) によれば、種小名は沖縄でダイビングサービス「Ocean Blue」を運営する市民科学者・今川 郁氏への献名。本研究のためのウミウシ観察・採集に大きな貢献をしたことが讃えられている。

補足

本種は 2025 年に Korshunova, Fletcher & Martynov によって新種記載された 3 種の Hantazuia のうちの 1 種で、新属 Hantazuia および新科 Hantazuidae を伴う。新科・新属名「Hantazu-」はウミウシ愛好家グループ「ウミウシハンターズ」の短縮形に由来する。3 種すべてが日本人ダイバー・市民科学者への献名 (yugoikedai = 池田雄吾、kimotoi = 木元伸彦、imagawai = 今川 郁)。本種は他 2 種とは体色 (淡褐色 vs 黄色) でまず区別でき、さらに交尾器の硬質針がほぼ直線で短いことでも識別される (他 2 種は明確に湾曲)。
References

本書に掲載されています

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社. 表紙

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社.

誠文堂新光社

本書には Hantazuia imagawai の解説・写真が掲載されています。

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