オダカホシゾラウミウシ Hypselodoris roo Gosliner & R. F. Johnson, 2018
特徴
体長 45 mm に達する。体地色は白色味のある灰青色で、外套膜には大小さまざまな黄色斑と、より小さな暗青色から黒色の斑点が散在する。青色の領域は外套膜と体側にあり、腹足にも同色の斑点がある。鰓嚢は外套膜から軽く隆起する。一枚羽の鰓葉は 9〜11 本で、内縁と外面の縁に赤色の線が入り、外面中央には不透明な白色の斑点がいくつかある。鰓嚢の基部は赤橙色。触角は赤色で、上半分が鮮やかな赤色、基部の後面に不透明な白色の斑点があり、13〜14 枚の葉状突起をもつ。分布
インドネシアおよびフィリピン。種小名の由来
A. A. Milne の童話「クマのプーさん」に登場する子カンガルー Roo にちなむ。Roo の母親 Kanga と本種が長らく混同されてきたことを反映した命名。補足
Hypselodoris confetti とともに長らく Hypselodoris kanga と誤同定されてきた。H. kanga がインド洋に分布するのに対し、H. roo はインドネシアとフィリピンに限られる。Hypselodoris infucata とも外見的によく似るが、H. infucata は鰓・触角の赤色色素や鰓鞘内縁の色素配置が異なり、また外套腺の分布パターンも異なる。本種は Hypselodoris zephyra と姉妹関係にあり、両者ともに H. confetti と姉妹群を形成する。模式産地はフィリピン Batangas Mabini の Mainit Bubbles。References
- ヒプセロドリス・インフカタ, 殿塚孝昌. (2003). ウミウシガイドブック〈3〉. TBSブリタニカ.
- Hypselodoris sp. 7, Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2015). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific. New World Pubns Inc.
- オダカホシゾラウミウシ(新称), 中野理枝. (2018). 日本のウミウシ. 文一総合出版.
- Hypselodoris roo sp. nov., Epstein H.E., Hallas J.M., Johnson R.F., Lopez A. & Gosliner T.M. (2019). Reading between the lines: revealing cryptic species diversity and colour patterns in Hypselodoris nudibranchs (Mollusca: Heterobranchia: Chromodorididae). Zoological Journal of the Linnean Society. 186(1): 116-189. https://doi.org/10.1093/zoolinnean/zly048
本書に掲載されています
中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.
文一総合出版
本書には Hypselodoris roo の解説・写真が掲載されています。
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オダカホシゾラウミウシの写真
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