アワシマオトメウミウシ Dermatobranchus albopunctulatus Baba, 1976
特徴
オトメウミウシ類の小型〜中型種で、体長 10〜60 mm。背面は肉眼では平滑だが、ルーペ下で 30〜35 本の細い縦褶が確認できる。背面と腹面の地色は黄白色で、時に正中線・腹足・側面に暗色の影を帯びる。縦褶自体も黄白色を呈する。縦褶の間の溝に密に並ぶ不透明白色の小斑、および頭幕上面にも同様の白色小斑が並ぶ点が本種の主要な識別形質。触角は棍部が青黒色、柄部が白色。頭幕・外套・腹足の各縁に細い橙色の縁取り線が走る。分布
模式産地は駿河湾淡島近傍の内浦海岸。原記載時は駿河湾のほか天草・富岡からも記録されていた。本州中部・南部の太平洋沿岸で、水深 15〜30 m のヤギ類群体上に共生する。種小名の由来
種小名 albopunctulatus はラテン語の albus (白い) + punctulatus (細点をもつ) の合成で「細かい白点を有する」の意。補足
きわめて多数の細い縦褶と、縦褶間の溝および頭幕上に並ぶ不透明白色の細点という組み合わせで、属内の他種と外見的に区別される。原記載時の組み合わせは Dermatobranchus (Pleuroleura) albopunctulatus で、亜属 Pleuroleura に置かれた。References