ジムノドーリス・ボワトゥークシ Gymnodoris boiteuxi De Souza-Canal & Valdés, 2025
特徴
体は卵形から細長く、低い円錐形のイボがまばらで不規則な配列で散在する。口膜は明瞭で両側に各 3 個の側方イボを持ち、後方で目立たない背縁へと連続する。体色は汚れた白色、イボは橙色で、背面全体に小さな不透明な白色の不規則な線あるいは斑紋が散る。内臓は体壁を通して灰白色と白色の塊として透ける。足の後端は半透明の灰色。触角は球根状で 8 枚の褶葉を持ち、淡褐色、基部は半透明の白色。鰓は未発達で 5 枚の短く目立たない不透明な白色の単純葉のみからなる。分布
ニューカレドニア北部 Koumac (水深 3 m) から記載された 1 個体のみが知られる。種小名の由来
原記載 (De Souza-Canal & Valdés, 2025) Koumac 2.3 調査隊で本種の模式標本採集時に支援を提供した Benoît Boiteux 氏への感謝を込めて命名された。補足
Knutson & Gosliner 2022 の Gymnodoris sp. 17、sp. 38、sp. U、sp. V を含む十分に支持されたクレード内に位置する未記載種であったが、外部形態はクレード内の他種と大きく異なり、橙色のイボがわずかしかない、非常に小さく白色の鰓、大きな球根状の触角という形質の組み合わせをもつ。同論文の G. fleuroti とも類似するが、本種の触角は球根状で褐色を帯びるのに対し G. fleuroti では円錐形で白色〜橙色である点、体型がより前方が丸みを帯びる点で外見上区別される。歯舌・生殖系でも区別される。References
- Gymnodoris boiteuxi, Knutson V.L. & Gosliner T.M. (2022). The first phylogenetic and species delimitation study of the nudibranch genus Gymnodoris reveals high species diversity (Gastropoda: Nudibranchia). Molecular Phylogenetics and Evolution. 171: 107470. https://doi.org/10.1016/j.ympev.2022.107470
- Gymnodoris boiteuxi n. sp., SOUZA-CANAL J.D. & VALDÉS Á. (2025). The genus Gymnodoris Stimpson, 1855 (Mollusca, Nudibranchia) in New Caledonia, with descriptions of eleven new species. Zootaxa. 5710(1): 1-73. https://doi.org/10.11646/zootaxa.5710.1.1