アンテアエオリディエラ・デコルス Anteaeolidiella decorus S.-Q. Zhang & S.-P. Zhang, 2023

アンテアエオリディエラ・デコルス Anteaeolidiella decorus

Location
日本>熊本>天草>白涛海水浴場
Date
2025/03/27
Size
20mm
Depth
3.0m
Water temperature
13.0℃

アンテアエオリディエラ・デコルスとは

中国・黄海と日本に分布する小型のミノウミウシで、半透明白色の体に広がる橙色〜ピンク色の色彩と、頭部の U 字型の橙色斑で見分ける。

特徴

体長は最大 25 mm 程度。体は細長く、半透明の白色を基調とし、背面に鮮やかなオレンジ色またはピンク色の色素が広がる。頭部には触角基部から口触手基部にかけて U 字型のオレンジ色の斑紋があり、頭部の両側面にはピンク色の縁取りが目立つ。触角はやや長く太めで、下半分が半透明のオレンジ色、上半分が不透明な白色。口触手は触角よりやや長く、下半分が半透明の白色、上半分が不透明な白色。触角後端から心臓部前方にかけて白い正中線が走り、心臓部の上にある白い不透明な卵形の領域はオレンジ〜ピンク色に囲まれる。背側突起は 25〜28 列に配列し、各列最大 7 本。灰色・オレンジ色・ピンク色の色素に覆われ、先端近くに白い亜先端帯があり、先端は白色。

分布

原記載時は中国・山東省・青島市の南屯港(黄海・渤海)の潮間帯から得られた個体に基づき記載された。その後の分子データに基づき、日本にも分布することが確認されている。

種小名の由来

種小名 decorus はラテン語で「美しい」「優雅な」を意味し、本種の鮮やかで美しい体色にちなむ。

補足

イソギンチャク (Aiptasia 属) を捕食し、卵塊は 3 巻きの単純な渦巻き状。日本産の個体は従来 Anteaeolidiella cacaotica とされていたが、分子データの再検証により本種に該当することが示されている。最近縁種はオーストラリア産の A. cacaotica で、両者の COI 遺伝距離は約 7.6–7.8%。
References
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学術データベース

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