ホムラミノウミウシ Coryphellina flamma Ekimova, Deart, Antokhina, Mikhlina & Schepetov, 2022

ホムラミノウミウシ Coryphellina flamma

Location
日本>沖縄>沖縄本島(北谷・南部エリア)>名城
Date
2022/05/02
Size
15mm
Depth
8.0m
Water temperature
24.0℃

特徴

体長は保存標本で 13 mm 程度。地色は半透明白色で、背面と体側の背側突起群の真下に不透明な白色の光輝斑が並ぶ。腹足は細長く前足角は長い。触角乳頭状突起をもち口触手の約 1.5 倍短く、半透明白色で乳頭は橙色、紫赤色の亜先端輪と半透明の先端をもつ。口触手は中ほどがまばらな白色光輝粉でおおわれ、ライラック色の亜先端輪と半透明の先端をもつ。背側突起は指状で先端に向かい尖り、中腸腺枝が容積の 1/2〜1/3 を満たし褐色を呈する。左右各 7 列までの束に並び、第 1 列は 8〜10 個、第 2 列は 5 個程度。各背側突起にはサーモンピンクの輪が 2 本走り、その間に橙桃色または赤褐色の色素が交互に並んで「炎」を思わせるパターンを作る。先端は淡桃色。背面正中線のピンク色の縦条は口触手の間で太く、体長のおよそ 2/3 までは連続し、後方では細く不連続になる。左右 2 本の体側線は頭部から尾部まで連続し、尾部背面で 3 本がいずれも 1 点に合流する。

分布

模式産地はベトナム中部・ニャチャン湾外洋側の Hon Nok (水深 10 m、岩面・垂直壁のヒドロ虫上)。原記載時は中部 (Hon Nok) と南部 (Tho Chu 諸島) のベトナム沿岸から記録されていた。

種小名の由来

種小名 flamma はラテン語で「炎」を意味し、本種に特徴的なサーモンピンク〜橙赤色の背側突起の色彩にちなむ。

補足

セスジミノウミウシ科のなかで、橙赤色〜赤褐色を帯びる背側突起と、背側突起群の真下に並ぶ不透明な白色斑、橙色の乳頭をもつ触角という組み合わせは種群内で本種だけにみられ、写真同定の有力な手掛かりとなる。フィリピン、グレートバリアリーフ (オーストラリア)、ニューカレドニアにも類似の色彩を示す個体が記録されており、本種は熱帯インド-西太平洋により広く分布する可能性がある。

和名の由来

種小名のflamma(炎)から。
References

本書に掲載されています

今川郁. (2026). 沖縄のウミウシ: DNA解析による最新の分類図鑑1089種. 誠文堂新光社. 表紙

今川郁. (2026). 沖縄のウミウシ: DNA解析による最新の分類図鑑1089種. 誠文堂新光社.

誠文堂新光社

本書には Coryphellina flamma の解説・写真が掲載されています。

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観察地: ×

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標本・DNA情報

観察 データベース COI 16S H3
#53979 BOLD Systems SSWBP077-25

学術データベース

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