オトヒメウミウシ Goniobranchus kuniei (Pruvot-Fol, 1930)

オトヒメウミウシ Goniobranchus kuniei

Location
日本>沖縄>宮古島>魔王の宮殿
Date
2017/11/12
Size
40mm
Depth
18.0m
Water temperature
26.2℃

特徴

体長 75 mm に達する大型のイロウミウシ類。原記載によれば、体型は Chromodoris marginata Pease のように幅広く、外套膜は広く豊かに張る。外套膜の縁辺は深い菫色で内側に向かって青みを帯びる。触角二次鰓も菫色。背面の中央部は赤褐色で、外側へ向けて黄土色、さらに縁では白色に変化し、各所に暗紫色の小斑点が不規則に散在する。各小斑点はそれぞれ淡色の輪 (アレオール) で囲まれる。外套膜の腹側縁にも黄土色の斑があり、腹側縁と体側面の境界には暗紫色の点列が走る。背面の周縁を上下に波打たせるように動かす様子が観察される。

分布

模式産地はニューカレドニア・イル・デ・パンのクト湾。Pruvot-Fol 夫人 により 1929 年に採集された個体に基づく。後年インド洋〜西太平洋〜南太平洋〜中部太平洋から広く記録され、クリスマス島、オーストラリア、トンガ、ニューカレドニア、パプアニューギニア、インドネシア、フィリピン、グアム、日本、マーシャル諸島などに分布。

種小名の由来

原記載 (Pruvot-Fol, 1930, p.229) の Etymology は「Du nom indigène de l'île des Pins」(= イル・デ・パンの先住民の名に因む) と記される。種小名 kuniei はニューカレドニア・イル・デ・パンの先住民カナック語による島名 "Kunié" (クニエ) に由来する。

補足

原記載において Pruvot-Fol は Chromodoris 属に置いた。後に 2012 年の分子系統解析 による分子系統解析の結果、本種は Goniobranchus 属に移された (author 表記の括弧書きはこの属移動を示す)。和名「オトヒメウミウシ」は鮮やかな菫色の縁取りと豊かな体型を竜宮城の乙姫の衣装に喩えた命名。
References
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