コモンウミウシ Goniobranchus aureopurpureus (Collingwood, 1881)

コモンウミウシ Goniobranchus aureopurpureus

Location
日本>福井>越前>ログ前
Date
2015/07/27
Size
??mm
Depth
6.0m
Water temperature
??℃

特徴

体地色は白色で、外套膜の周縁部にやや薄い紫色の縁取りがあり、その内側に濃紫色の斑点が並ぶ。中央部には黄色の不規則な斑点が散在し、個体によっては紫斑の内縁に黄色の小班や三日月状の模様が伴う。触角は柄が白く、棍棒部は紫色から赤褐色を帯び、縁が白く縁取られる。二次鰓も同様に紫色から赤褐色で、軸と縁が白い。体長は40mm前後に達する。

分布

模式産地は中国沿岸(Collingwood 1881 が記載した「Slut Island」)。現在確認されている分布は東シナ海から南西諸島、朝鮮半島、本州の太平洋岸・日本海岸、北は北海道まで。長らく西太平洋からインド太平洋に広く分布するとされてきたが、Ishiyama ほか(2024)の分子系統解析でオーストラリア産個体群は COI で 8.6% の差をもつ別種であることが示され、Goniobranchus cf. variatus として分けられた。これにより本来の G. aureopurpureus は東アジアに限定される種と考えられている。

種小名の由来

ラテン語 aureo-(黄金色の)と purpureus(紫色の)の合成で、外套面の黄色斑と紫色斑の取り合わせを表す。

補足

和名「コモンウミウシ(小紋海牛)」は藤田經信(1893)が三崎産の標本に与えた新称。Collingwood が Doris aureopurpurea として記載した本種は、その後 Chromodoris 属に置かれて長く扱われ、Johnson & Gosliner(2012)の分子系統に基づく分類再編で Goniobranchus 属に移された。馬場(1957)は青森・浅虫からの記録を Glossodoris aureopurpurea として挙げ、本種を本州北部まで北上する暖海性種と位置づけている。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Goniobranchus aureopurpureus の解説・写真が掲載されています。

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