ヘキサブランクス・アウレオマルギナトゥス Hexabranchus aureomarginatus Ostergaard, 1955

Hexabranchus aureomarginatus

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特徴

だいたい 20 cm ほどまでになる大型のウミウシ。体は強く扁平で、外套膜は幅広く縁が薄い。この薄い縁を波打たせ、体を左右にくねらせて活発に泳ぐ。背面はなめらかで、静止しているときも泳いでいるときも粒状の突起を生じない。成体の地色は暗赤色で、不規則な白色斑が散らばる。外套膜の外縁は全周が黄金色の帯で縁取られ、これが本種最大の見分けどころとなる。触角は後方にやや傾き、大型個体では約 40 枚の葉をもつが、葉に白点は入らない。鰓は 4〜6 枚(多くは 5 枚)で、羽状に枝分かれして肛門を囲む。口触手は大きく肉厚で縁が細かく波打つ。足は体より細く、足裏は地色より淡く黄色く縁取られる。幼体や若い個体は半透明の灰色で黄色い縁取りをもち、成長にともなって地色が赤く濃くなる。

分布

ハワイ諸島の固有種。模式産地はオアフ島ワイキキ。波当たりのある浅い岩礁やタイドプールに多く、主に夜間に活動する。

種小名の由来

種小名 aureomarginatus はラテン語の aureus「金色の」と marginatus「縁取られた」を合わせた語で、外套膜の縁を全周する黄金色の帯にちなむ。

識別ポイント

同じハワイに分布し混同されやすい Hexabranchus sandwichensis(赤い縁のスパニッシュダンサー)との違いは次の 3 点。①外套膜の縁の色 ― 本種は黄金色、H. sandwichensis は赤色。②背面の質感 ― 本種は静止時もなめらかだが、H. sandwichensis は静止した成体で背面が広く粒状になる。③触角の襟の白帯 ― H. sandwichensis では輪郭のはっきりした白帯が現れるが、本種でははっきりしない。加えて、本種は鰓をより立てて保持し、卵塊は低く緩く巻いて色も淡い傾向がある。

補足

かつて別種として記載された Hexabranchus tinkeri は、現在では Hexabranchus sandwichensisシノニムとされている。本種はハワイ諸島だけに分布し、広域に分布するミカドウミウシ Hexabranchus lacer や、スパニッシュダンサーとして知られる Hexabranchus sanguineus とは別種である。
References
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