ネコジタウミウシ Pelagella castanea (Alder & Hancock, 1845)

ネコジタウミウシ Pelagella castanea

Location
日本>静岡>浜名湖>新居弁天海水浴場
Date
2022/04/09
Size
15mm
Depth
7.0m
Water temperature
15.0℃

特徴

体地色は赤褐色から濃褐色で、地中海・大西洋の個体ではときに灰褐色を帯びる。
体表には白色斑や白色線が入り、外套膜の縁は明瞭に隆起して周縁突起が並ぶ。
触角は褐色地に白い線が入り、褶葉は7〜9枚。
鰓は8本前後の三回羽状の鰓葉肛門のまわりに星形に配置される。
体長は最大40mm前後に達し、本科のなかでは比較的大型。

分布

模式産地はイギリス・デヴォンシャー州の沿岸。
北東大西洋(イギリス、アイルランド、ノルウェー、オランダ、スウェーデン、スペイン北岸)から地中海(ジブラルタル海峡、フランス、イタリア)にかけて広く分布する。
インド太平洋や日本からも本種とされる記録があるが、これらが Pelagella castanea と同種かどうかは分子的検証が必要とされている。

種小名の由来

ラテン語 castanea(栗色の)に由来する。

補足

本種は長らく Goniodoris 属に置かれてきたが、Paz-Sedano et al. 2023 が分子系統解析にもとづき Pelagella Gray, 1850 を復活させ、本種をその属の模式種として再分類した。
同論文では北東大西洋・地中海産の個体群が単系統群を形成することが確認されている。
旧学名 Doris pareti Vérany, 1846 や Goniodoris brunnea Macnae, 1958 は本種のシノニムとして扱われる。
和名の初出は内田ら『日本動物図鑑』(1927) の「ねこしたうみうし」、および馬場 1930「日本産裸鰓類の研究 (2)」での「ネコシタウミウシ」で、現在は「ネコジタウミウシ」の表記が定着している。
References
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