ツノザヤウミウシ Thecacera picta Baba, 1972

ツノザヤウミウシ Thecacera picta

Location
フィリピン>アニラオ>シークレットガーデン
Date
2016/04/18
Size
20mm
Depth
14.0m
Water temperature
28.7℃

特徴

体地色は半透明の黄白色で、背面に明瞭なチョコレート色の帯模様が走る。帯模様は、(1)鰓の前方の背中央線、(2)体側縁の下半部から触角鞘および鰓後方の指状突起の下半部、(3)触角鞘の外側基部に位置する三日月状の隆起、(4)体側面の前後方向に伸びる帯、(5)足縁、の合わせて5系統に出現する。
触角・指状突起・足の前角・尾の先端は鮮やかな橙黄色に染まる。触角の有櫛部は橙黄色、柄部は黄白色。鰓は7枚の二回羽状の葉からなり、肛門を取り巻く。鰓は黄白色で、最大の葉の先端には橙黄色の点が乗り、外側の中軸にはチョコレート色の縦線が入る。腹足の裏面は一様な黄白色。
生体で全長およそ10mm。
触角鞘の外側基部にある三日月状の隆起と、上記の鮮やかな配色が、本属の他種から本種を識別する特徴である。

分布

模式産地は静岡県駿河湾北東部、大瀬崎近くの内浦海岸沖、水深35m。タイプ標本は東海大学海洋科学博物館の鈴木克美氏らによって1971年11月17日に採集された。
西部太平洋〜インド太平洋に広く分布し、タンザニア、モルディブ、マレーシア、インドネシア、フィリピン、オーストラリア、バヌアツ、ソロモン諸島、日本などから記録がある。

種小名の由来

ラテン語 pictus(描かれた、彩られた)の女性形に由来する。

補足

和名「ツノザヤウミウシ」は原記載 (Baba, 1972) で同時に提唱された。
属の模式種である Thecacera pennigera(Montagu, 1815)とは、(1)体の配色が大きく異なること、(2)触角鞘の外側基部に三日月状の隆起をもつこと、で明確に区別される。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Thecacera picta の解説・写真が掲載されています。

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