ゴニオブランクス・ティンクトリアス Goniobranchus tinctorius (Rüppell & Leuckart, 1830)

Goniobranchus tinctorius

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特徴

体長約 50 mm に達するイロウミウシ類。体地色は乳白色で、背面には細かい血赤色の網目模様と同色の点列が走る。点列は背面中央の隆起部に集中する。外套膜の縁は硫黄色の帯で縁取られ、足の上面には不規則な赤色斑が散らばる。羽状の鰓は約 19 枚あり、外套膜下に完全に引き込むことができる。

分布

模式産地はシナイ半島南端のエル・トール。紅海とオマーン海に限定して分布する。

種小名の由来

種小名 tinctorius はラテン語で「染める者の、染料の」の意 (語源 tingere「染める」)。原記載によれば、本種は保存用のアルコールを 10 回交換しても褐黒色に染め続けたとされ、この強い染色性に由来する。

補足

本種の学名は長らくインド・西太平洋全域に広く適用され、日本産のサラサウミウシもこの名で呼ばれてきた。しかし近年の分子系統解析により、Goniobranchus tinctorius は紅海とオマーン海に限定される独立種であり、太平洋産の赤色網目模様をもつ近縁種は別系統の複合種群を形成することが明らかにされている。
References
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学術データベース

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