テカケラ・セサマ Thecacera sesama H.-Y. Chan & C.-L. Lee, 2026
テカケラ・セサマとは
台湾北東部の浅海域から知られる、体長 3 mm に満たない極小のウミウシ。半透明白の体に黒い小斑点と黄色いやや大きな斑点を散らし、ゴマ粒をまき散らしたような模様が特徴。特徴
体長は最大でも 2.83 mm とミズタマウミウシ属の中で最小。体の地色は半透明白で、淡い黄白色の内臓塊が背面側からうっすらと透ける。背面・触角・触角鞘・鰓・後鰓突起・脚側触手・尾の全身に、丸い小さな黒い斑点 (0.03〜0.10 mm) とやや大きな黄色の斑点 (0.07〜0.15 mm) が密に散り、雪の結晶状の白い色素斑も同所に混じる。触角は半透明白で 9〜12 枚の襞をもつ。鰓は 5 枚で半透明白、羽状に分岐し、後体の背面に位置する。後鰓突起は左右に 1 対、分岐しない指状で大きく、体と同じ斑紋をもち、先端に大きな黒斑を伴う個体もある。分布
原記載時は台湾北東部の新北市瑞芳区沖 (北部沿岸ハイウェイ沿い、25°12.09'N, 121°90.02'E、水深 18〜30 m) からのみ知られていた。種小名の由来
種小名 sesama はラテン語で「ゴマ」を意味する語に由来する。背面に散る丸く小さな粒状の斑紋がゴマ粒をまき散らしたように見えることにちなんで命名された。補足
コケムシを食べる食性特化種で、1 種のコケムシのみで観察されている。同所には Thecacera pacifica や Thecacera picta も生息し、同じコケムシをめぐって共存している。分子系統解析では最も近縁な現生種は Thecacera picta で、両者は姉妹群を形成する (COI で 14.17 % の塩基置換)。形態的には触角・触角鞘・後鰓突起の色で区別され、本種は半透明白に黒・黄斑を散らすが、T. picta はこれらの器官が黒地にオレンジ色の縁取りをもつ。模様は Thecacera pennigera とも類似するが、本種は 3 mm 未満、T. pennigera は 25 mm に達し体長で容易に区別できる。References
季節性
撮影地
撮影地を読み込み中...
テカケラ・セサマの写真
タグ: