ヤコブセンミノウミウシ Phyllodesmium jakobsenae Burghardt & Wagele, 2004
特徴
ミノウミウシ類の中型種で、体長 30 mm 程度 (背側突起を除く)。体は半透明白色で、口触手・触角・腹足も同じく半透明白色。生殖巣の薄黄色が皮膚を透して見える。口球はやや橙色を帯びる。背側突起は各側 4 群、最大 7 本/群、計 25〜35 本。背側突起の遠位 3 分の 1 はヘラ状・矢じり状で背腹方向に扁平となり、中央に白色の縦線、両側に褐色の縦線 (共生褐虫藻のクラスター) をもつ。突起は遠位で巻き込み、基部は平滑で円形断面となる。触角は平滑で、口触手とほぼ同形・同長で、いずれも先細りとなる。分布
模式産地はインドネシア・北スラウェシ・ブナケン国立公園の Bunaken 島南側 (水深 0.3〜0.5 m)。原記載時は模式産地のみから知られていた。種小名の由来
種小名は記載者がダイバー Wera Jakobsen 氏に献名したもの。ドイツの BIOPAT (生物多様性の後援者) プログラムへの寄附を通じて海洋生物の分類学研究を支援したことへの謝辞として命名された。補足
八放サンゴ Xenia 属のコロニー内部に潜り込む独特な生態をもつ (同属他種はコロニー上面に乗る)。共生褐虫藻による光合成を行う種として知られる。References
- Phyllodesmium jakobsenae, Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2015). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific. New World Pubns Inc.
- ヤコブセンミノウミウシ(新称), 中野理枝. (2018). 日本のウミウシ. 文一総合出版.
本書に掲載されています
中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.
文一総合出版
本書には Phyllodesmium jakobsenae の解説・写真が掲載されています。
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