テリーイボウミウシ Phyllidia goslineri Brunckhorst, 1993
特徴
ホロタイプ標本 14mm のみに基づくイボウミウシ。背面の地色はクリーム〜淡い褐色で、不規則な形の黄褐色の斑が背面全体に広がり、その上に無数の微小な濃褐色の斑点が均等に散らばる。生体では中央部に明るい赤色の消化腺が透けて見える。背面の結節は小さく丸みを帯びて、それぞれの基部の色を反映する。触角はクリーム色で棒状に近く、16〜17枚の幅広の葉状板をもつ。腹側および足、口触手はすべてクリーム色。分布
パプアニューギニア・マダンのプラネット・ロック (水深12〜20m) で採集された1個体のみが知られる。模式標本は T.M. Gosliner により採集された。種小名の由来
原記載 (Brunckhorst, 1993, p.42) の Etymology 段落は次の通り — "This species is named in honour of Dr T.M. Gosliner." 種小名 goslineri は、模式標本を採集した T.M. Gosliner 博士 (カリフォルニア科学アカデミー) への献名。補足
本種は 1993 年の Phyllidiidae 改訂 Records of the Australian Museum Supplement 16: 1-107 で新種記載された。原記載 Remarks では本種は半透明クリームの背面に不規則な黄褐色 (tan) の斑、無数の微小な濃褐色の点、棒状のクリーム色触角・足・口触手を備える点で他のすべての既知 Phyllidia 種と容易に区別されると述べられている。褐色を呈する Phyllidia 種は他に知られていない (p.42)。クリーム色の触角を共有する P. scottjohnsoni や Phyllidiopsis loricata は触角が尖り、結節パターンが大きく異なるため区別される。References
本書に掲載されています
中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.
文一総合出版
本書には Phyllidia goslineri の解説・写真が掲載されています。
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