プレウロブランクス・ワリアンス Pleurobranchus varians Pease, 1860
特徴
体長は最大 7 cm ほどになる側鰓類。背面は外套に覆われ、その縁から足は突出しない。体地色はオレンジ色から濃赤色で、背面はやや大きく扁平な多角形の結節で密に覆われる。結節は外套の縁に向かって小さくなる個体もある。一部の個体では結節の上に不透明な白色色素が乗り、白色が広く広がる型と全く乗らない型という二つの色彩型にはっきり分かれる。触角には縦方向の細い筋が多数あり、触角と口幕は外套と同色。分布
模式産地はハワイ諸島。ハワイ諸島とバヌアツから記録されている。種小名の由来
種小名 varians はラテン語で「変化する、変異に富む」を意味する。本種は体色の変異が大きく、白色色素の有無によって異なる二つの色彩型を示す。補足
長らく、同所的に分布するインド・太平洋産の Pleurobranchus albiguttatus と混同され、本種の名はほとんど使われない時期が続いたが、分子系統解析によって両種が明瞭に異なることが示され、有効な種名として復活した。外見では、P. albiguttatus は結節がより小さく円錐形で、白色色素の量が連続的に変異するのに対し、本種は結節がより大きく扁平で、白色色素が二つの色彩型にはっきり分かれる点で見分けられる。References