ケラマコネコウミウシ Pelagella longicornis Paz-Sedano, Smirnoff, Gosliner & Pola, 2023
- Location
- 日本>沖縄>沖縄本島(本部・北部エリア)>石切(安和)
- Date
- 2013/04/11
- Size
- 5mm
- Depth
- 15.0m
- Water temperature
- 22.0℃
特徴
体長3〜4mm程度の小型種(固定標本)。体は細長く、後端は丸い。外套膜の縁は短く、肥厚してわずかに体外へ張り出すが、隆起した縁を持つ。外套膜は鰓の後ろで途切れる。背側および側方に突起は無い。触角は非格納式で細長く、17〜19枚の褶葉を持ち、先端は平滑。触角鞘は無い。鰓は3本の三羽状の鰓葉からなり、肛門のまわりに星形に並ぶ。口触手は2本で、頭部前方の口蓋から長く突き出し、平たく先端は尖る。腹足は幅広く平らで、外套縁よりも幅が広い。中央背稜・尾稜は目立たない。腹足表面にわずかに骨片が散らばる。色彩
地色・外套縁・鰓は不透明な白色。口触手は暗い赤褐色。腹足の縁には細い赤褐色の線が走り、その内側に細い黄色の線が平行する。触角は赤褐色で、白色の色素が散る。本種の最大の識別ポイントは、触角と口触手がいずれも非常に長いことである。分布
インド・西太平洋に広く分布する。模式産地はオーストラリア、ニューサウスウェールズ州のネルソン湾(水深8m)。ほかに南アフリカ(ソドワナ湾国立公園)、モザンビーク(ペンバ湾)、フィリピン(バタンガス州ベルデ島)、日本から記録される。熱帯のサンゴ礁域に生息する。種小名の由来
種小名 longicornis はラテン語で「長い角」を意味し、本種の触角と口触手がいずれも著しく長いことに由来する。和名の由来
日本初記録地が沖縄の慶良間諸島であることにちなむ。補足
和名「ケラマコネコウミウシ」は、日本で本種が初めて記録された慶良間諸島にちなむ。Paz-Sedano et al. 2023 による Pelagella 属の復活以前は Goniodoris 属に置かれ、長らく未記載種として図鑑や論文に図示されてきた。砂底の急斜面を匍匐するのが観察されている。References
- ネコジタウミウシ属の1種 1, 中野理枝. (2004). 本州のウミウシ. ラトルズ.
- ネコジタウミウシ属の1種 2, 小野篤司. (2004). 沖縄のウミウシ. ラトルズ.
- ケラマコネコウミウシ(新称), 中野理枝 & 小谷光. (2016). 高知県大月町樫西海域及び一切海域から記録された後鰓類. Kuroshio Biosphere. 12: 21-43.
- Pelagella longicornis n. sp., Paz-Sedano S., Smirnoff D., Gosliner T.M. & Pola M. (2023). When a genus must become two: resurrection of Pelagella Gray, 1850 with the description of six new species. Journal of Molluscan Studies. 89(2): eyad008. https://doi.org/10.1093/mollus/eyad008
- Paz-Sedano S., Moles J., Smirnoff D., Gosliner T.M. & Pola M. (2024). A combined phylogenetic strategy illuminates the evolution of Goniodorididae nudibranchs (Mollusca, Gastropoda, Heterobranchia). Molecular Phylogenetics and Evolution. 192: 107990. https://doi.org/10.1016/j.ympev.2023.107990
季節性
撮影地
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