イトクズメリべ Melibe colemani Gosliner & Pola, 2012

イトクズメリべ Melibe colemani

Location
フィリピン>ロンブロン島
Date
2018/02/21
Size
60mm
Depth
10.0m
Water temperature
28.0℃

特徴

体は細長く透明で、保存標本で12 mm程度に達する。体表からは消化腺の枝が乳白色の網目模様として透けて見える。口頭巾は比較的小さく円形で、背側に細長い突起が1列並ぶ。触角鞘はよく離れており、先端に1本の細長い突起をもつ。背側突起は左右4対で、横方向に扁平化したくさび形をなし、外縁に5~6個の円錐状突起、末端付近に4~6個の細長い突起を備える。背側突起は基部から容易に自切する。

分布

模式産地はマレーシア・ボルネオ島Mabul島の浅海(水深6~8 m)。インドネシアからも記録がある。

種小名の由来

オーストラリアの著名な水中ナチュラリスト 故Neville Coleman氏への献名。本種の模式標本(MV 112465、12 mm、2004年8月採集)は Coleman氏自身がMabul島で採集した。原記載は「亡きNeville Colemanを讃えて命名する。彼は友人であり同僚であり、特にインド・西太平洋熱帯域とオーストラリアにおける海洋生物多様性の理解と記録に多大な貢献をした。彼の活動的な存在は深く惜しまれる」と述べている。

補足

模式個体は軟珊瑚Briareumのコロニーに体を埋め込み、背側突起のみを外に出した状態で発見された。半透明の体と消化腺の枝が透けて見える独特な外観により、サンゴ礁の岩肌や軟珊瑚の表面に紛れて非常に見つけにくい。同属のMelibe bucephalaMelibe engeliと外見が似るが、本種は背側突起が円筒形ではなく横方向に扁平化している点で区別される。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Melibe colemani の解説・写真が掲載されています。

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