ムカデメリベ Melibe viridis (Kelaart, 1858)

ムカデメリベ Melibe viridis

Location
日本>沖縄>沖縄本島(大浦湾)>二見
Date
2011/01/09
Size
150mm
Depth
5.0m
Water temperature
21.0℃

特徴

体長 130 mm 程度に達する大型のメリベ類。生体は黄褐色 (タン色) を地色に褐色の斑紋が背面と背側突起に入り、微小な白色の斑点や腺状の点が散在する。体は半透明から透明で、内臓と基質が体壁を通して透けて見える。体は前後に細長く、左右にやや圧縮され、心臓部の背面が瘤状に盛り上がり、後方は細く尖って終わる。背面と背側突起には丸い結節が並び、これは類似する M. bucephala に見られない本種の重要な識別形質。頭巾は大きく円形で縁は切れ込まず、円筒状の触手が 2〜5 列並び、内側列が最も長い。表面には散在する突起または結節がある。背側突起は左右に 5〜9 対あり、扁平で嚢状から円筒状を呈し、結節をもつ点で M. papillosaM. pilosa から外見的に区別される。

分布

模式産地はスリランカ (当時セイロン)。原記載時はスリランカ周辺のみから知られていた。インド洋から西太平洋に広く分布し、モザンビーク・ザンジバル・インド・ベトナム・日本本土・沖縄・フィリピン・オーストラリアから記録される。さらに地中海ギリシャ沿岸からも報告があり、スエズ運河を経由した移入種と考えられている。

種小名の由来

種小名 viridis はラテン語で「緑色の」を意味する。

補足

頭巾を大きく開いて甲殻類を捕食するメリベ類で、カニ・ヤドカリを丸ごと呑み込む能力をもち、フィリピンの観察例では甲幅 13 mm のカニが胃内から発見された。直径 1 cm 前後の介形虫類も多数捕食する。
References
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