カサノリタマナウミウシ Mourgona osumi Hamatani, 1994

カサノリタマナウミウシ Mourgona osumi

Location
日本>沖縄>沖縄本島(北谷・南部エリア)>奥武島
Date
2024/02/17
Size
5mm
Depth
6.0m
Water temperature
21.0℃

特徴

体長約 15mm までの小型嚢舌類で、体は半透明。地色は淡緑色を基調とし、灰緑色または緑色を帯びた黄白色を呈する個体もある。体表は褐色から黒褐色の不規則な小斑紋で覆われ、背面には 2 条の縦走帯を形成することがある。背面突起の下面、触角口触手には褐色色素はほとんど分布しない。背面と背面突起には乳白色の微小顆粒が密に散在し、特に背面突起の先端付近に集中する個体もある。
背面突起は葉状で、柄部と葉状部からなり、本体の周囲に 130 個以上が密生する。葉状部の周縁は凹凸を繰り返し、凸部には光沢を帯びた腺細胞由来の顆粒を内蔵する。葉状部内には淡草緑色の肝臓細管が一回分岐して侵入する。背面突起は収縮性があり脱落しやすい。
触角は細長い鞭状で、先端が二裂し、上枝が下枝より長い。腹側には軽い耳状の張り出しがある。口触手はよく発達し比較的長い。両眼は触角基部の間に近接して位置し、皮下から透見できる。腹足には横溝がなく、尾は短い。

分布

模式産地は奄美大島笠利。沖縄島南部からも記録がある。

種小名の由来

原記載 (Hamatani, 1994) には次のように記されている。
The new species is here named after Mr. Dai Osumi, a student at the Ryukyu University, who first discovered this new species.
本種を 1990 年 3 月に奄美大島笠利のカサノリ群落から最初に発見した、当時琉球大学の学生であった大隅大氏に献名された。

補足

緑藻カサノリ Acetabularia ryukyuensis Okamura and Yamada, 1932 の群落に生息し、その細胞液を吸引して摂食する。潮間帯の高潮線付近に生育するカサノリ上で観察される。
本種は嚢舌類のうち咽頭嚢を欠く点で属の特徴を共有し、形態的には西大西洋産の M. germaineae Marcus & Marcus, 1970 に近縁とされるが、歯舌歯の小鋸歯が分裂せず単純である点で識別される。原記載では Caliphyllidae に置かれたが、現行の分類ではノトアリモウミウシ科 Polybranchiidae に属する。
References
読み込み中...

撮影地を読み込み中...


観察地: ×

該当 0


学術データベース

世界のウミウシの観察データは国際的な海洋生物多様性データベースで公開されています。

詳しくはこちら