タージポサッカ・ペルスピクア Tergiposacca perspicua Fernández-Simón & Moles, 2023
特徴
体全体が半透明 (translucent) で、白い内臓が透けて見えるのが本種の最大の特徴。触角 と口触手 は円錐形で平滑、ともに透明。顎 は白色で、透明な体を通して透けて見える。背側突起 は細長い円柱状で全体に同じ太さ。消化腺は顆粒状でベージュ色、透けて見える。突起の亜先端には透明な輪、先端は白色。腹足前縁 は丸い。体長は 7 mm 程度の小型種。分布
模式産地はモルディブ・ファーフ環礁 Magoodhoo の桟橋付近 (水深 1 m)。モルディブのほか、フィリピン、マーシャル諸島、ニューカレドニアから記録される。種小名の由来
種小名 perspicua はラテン語の perspicuus (透明な、はっきり見える) の女性形。本種の体色がほぼ全く色素を欠き、半透明で内臓が透けて見える特徴に由来する。補足
ヒダミノウミウシ科 (Fionidae) に属する。原記載の標本は岩の下から採集された。Tergiposacca 属はこれまで T. longicerata Cella et al., 2016 の 1 種のみが知られていた (フィリピン産、3 つの色変異)。本種 T. perspicua は無色透明である点で T. longicerata と外見的に区別され、また COI 遺伝子では T. longicerata の橙色型と 80% の差異を示し、独立種として記載された。同属の他色変異 (バーガンディ色型・茶色型など) の系統的位置については今後の検討が必要。
和名は未提唱で、現在は学名のカナ表記「タージポサッカ・ペルスピクア」で扱われている。
References
季節性
撮影地
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