ヤマトメリベ Melibe japonica Eliot, 1913
特徴
体地色は半透明の白色や赤味を帯びるものも見られる。背面の突起は約10対で、前方のものほど大きい。突起の表面にはイボ状の突起があり、赤色や橙色になるものも見られる。
背面の突起は脱落しやすいが再生する。
触角と触角鞘は小さい。
頭巾を使ってプランクトンなどを食す。
体をくねらせて泳いだり、浮遊している光景が多く目撃されている。
体長500mmを超える大型種。
観察地
日本、タイ補足
Gosliner T.M. & Smith V.G. (2003) にて、ムカデメリベ Melibe viridisと同種であろうとされたが、R Nakano (2024)にて、ムカデメリベとはDNAにより別種とされ再記載された。References
- ヤマトメリベ, 生物學御研究所編. (1949). 相模湾産後鰓類図譜.
- Gosliner, T. M.; Smith, V. G. (2003). Systematic review and phylogenetic analysis of the nudibranch genus Melibe (Opisthobranchia: Dendronotacea) with descriptions of three new species. Proceedings of the California Academy of Sciences. 4(54): 302-356.
- ヤマトメリベ, 中野 理枝. (2004). 本州のウミウシ.
- ヤマトメリベ, 小野 篤司. (2004). 沖縄のウミウシ.
- Melibe japonica, Nakano, Rie & Tokuda, Gaku & Yorifuji, Makiko. (2024). Redescription of Melibe japonica (Nudibranchia: Dendronotoidea: Tethydidae) and its phylogenetic relationship in the genus. Molluscan Research. 44. 267-277. 10.1080/13235818.2024.2367267.