イトウイロウミウシ Hypselodoris rositoi Gosliner & R. F. Johnson, 2018

イトウイロウミウシ Hypselodoris rositoi

Location
日本>沖縄>沖縄本島(恩納村・読谷村エリア)>ホーシュー
Date
2011/06/01
Size
25mm
Depth
30.0m
Water temperature
24.0℃

特徴

体長 50〜60 mm の中〜大型種。背面全体が深いバラ色で、外套膜縁に幅広い不透明な白色帯が縁取る。体側はより淡いピンクで、腹足縁付近で白色になる。一枚羽の鰓葉は 5 本 (ホロタイプは大型 4 本に小型 5 本、パラタイプは 9 本)。鰓嚢はよく隆起し、深いピンク色。鰓葉は細長く、深い橙色で、各枝の内側鰓軸に淡色の色素が入る。触角の鞘は深いピンクで、触角は鮮やかな橙色、先端は赤橙色がより濃く、25〜32 枚の葉状突起が密に並ぶ。

分布

フィリピン Luzon の Batangas 州・Cavite 州。模式産地はフィリピン Batangas Bay Malajibomanoc 島、水深 30 m。

種小名の由来

原記載 (Epstein, Hallas, Johnson, Lopez & Gosliner, 2019, ZJLS 186: p.160) の Etymology 段落は次の通り — "The name rositoi comes from the Latin for rose, referring to the distinctive rose-pink body colour that is predominant in this species and also honors Kumataro Ito, the artist on the 1908 Albatross Expedition who first illustrated this species (Fig. 25B)." 種小名 rositoi はラテン語のバラ (rosa) と、1908 年 Albatross 探検隊で本種を初めてイラストとして描いた画家・伊藤熊太郎 (Kumataro Ito) への二重の意味を込めた献名。

補足

Hypselodoris bullockii クレードのうち、本種だけがバラ色の体色をもつ。クレード内の他種はピンクから紫色で、深紅 (rose-pink) を呈するのは本種のみ。Hypselodoris violacea および Hypselodoris variobranchia とともに、幅広い不透明白色の縁取り帯をもつ唯一のメンバー。明瞭な外套腺をもつ点でもクレード内では特異的。歯舌の歯数は半列あたり 46 と他のクレードメンバー (50 以上) より少ない。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Hypselodoris rositoi の解説・写真が掲載されています。

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