コリュフェリナ・アウロラ Coryphellina aurora Ekimova, Deart, Antokhina, Mikhlina & Schepetov, 2022

Coryphellina aurora

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特徴

体長は保存標本で 27 mm に達し、種群中で最大型。地色は半透明の紫色〜ライラック色。腹足は細長く前足角は長い。触角乳頭状突起を密にもち、口触手の 1.2〜1.5 倍短く、鮮やかなピンク色で乳頭は橙色、先端は半透明。口触手は半透明の紫色で、先端に向かいより濃くなり、まばらな白色光輝粉でおおわれ、先端は白色。背側突起は円筒形で先端に向かい尖り、中腸腺枝が容積の 1/4〜1/5 と細く、褐色を帯びる。背側突起は左右各 9 列までの非常に多くの束に並び、第 1 列だけで 23 個に達し、第 2 列も 7 個と、種群中で群数・密度ともに突出する。各背側突起はピンク色〜ライラック色で、紫赤色の濃い亜先端輪の下にまばらな白色光輝粉が散り、先端は橙色を呈する。本種では背面正中線のピンク色の縦条が頭部 (両触角の間) にのみ短く現れるだけで、体側線は完全に欠ける。

分布

模式産地はベトナム中部・ニャチャン湾外洋側の Hon Nok (水深 25 m、岩上)。原記載時はこの模式産地のみからの記録。

種小名の由来

種小名 aurora はラテン語で「夜明け・暁」を意味し、本種の鮮やかな桃色の体色がベトナム沿岸の日の出を思わせることにちなむ。

補足

セスジミノウミウシ科のなかで、本種は紫色〜ライラックの体色、鮮やかなピンクの触角、そして種群中で唯一「背面正中線が頭部にしか現れず体側線を欠く」点で識別される。背側突起群の数と各群の背側突起数が他種を大きく上回ることも形態的な特徴。フィリピンから同様の色彩で報告されていた個体が本種に該当する可能性があり、より広い熱帯インド-西太平洋に分布することが示唆される。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Coryphellina aurora の解説・写真が掲載されています。

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