モザイクウミウシ Halgerda tessellata (Bergh, 1880)

モザイクウミウシ Halgerda tessellata

Location
日本>沖縄>宮古島
Date
2018/04/26
Size
20mm
Depth
8.0m
Water temperature
24.0℃

特徴

体長は最大で 50mm ほどに達する。体は半固体的でゼラチン質、背面には網目状の鋭い隆起が走り、隆起の交点はやや角張って盛り上がる。
隆起線と外套膜の周縁は鮮やかな黄色で、隆起の間の地色は茶褐色を帯び、白色の細点が散在する。白色点は外套膜の縁に近づくほど細かく密になる。背中の正中線上には、頭部から鰓孔を通り尾の方へ向かって黒褐色の縦線が一筋走る。
触角二次鰓は地色が白く、それぞれに黒褐色の縦線状紋が入り、触角の褶葉は黒色で縁取られる。本属に特徴的な、表面の滑らかな触角鞘と鰓鞘を持ち、外套背面にカリオフィリディアは見られない。

分布

模式産地はパラオ。中央〜西太平洋を中心に広く分布し、フィリピン、パプアニューギニア、ニューカレドニア、マリアナ諸島、日本、オーストラリアなどから記録される。かつてはインド洋からも本種として記録されていたが、インド洋産の集団は Tibiriçá, Pola & Cervera 2018 により Halgerda indotessellata として別種化された。

種小名の由来

種小名 tessellata はラテン語で「小さな石を敷き詰めた」「格子模様の」を意味する形容詞。

補足

和名「モザイクウミウシ」は同じく背面の格子状模様にちなむ。海綿食。原記載は Bergh が Dictyodoris tessellata として記載したもので、その後 Halgerda 属に移された。Donohoo らの分子系統解析 2023 では、Halgerda mozambiquensisHalgerda maaikeaeHalgerda indotessellata とともに一つのよく支持されたクレードを形成し、本種はその太平洋側の代表として位置づけられている。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Halgerda tessellata の解説・写真が掲載されています。

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