パイナップルウミウシ Halgerda willeyi Eliot, 1904

パイナップルウミウシ Halgerda willeyi

Location
日本>沖縄>沖縄本島(東海岸)>天願(昆布)
Date
2015/06/25
Size
30mm
Depth
5.0m
Water temperature
28.0℃

特徴

体地色は半透明の白色で、背面には低く不規則な黄色から橙色の稜線が走り、稜線の交点には鮮やかな黄色から橙色の突起が並ぶ。稜線の谷間には太い黒褐色や橙色の線が入り、外套膜の縁には黒褐色の短い線が放射状に伸びる。中央の突起の周囲はやや拡散した褐色の色素で縁取られることが多い。触角二次鰓は半透明の白色で、触角には後方に黒褐色の縦縞、二次鰓の鰓葉にも背側と側面に褐色の縞が入る。二次鰓は2枚の主葉がそれぞれ3本の大きな分枝に分かれる二回羽状で、肛門を取り囲む。成体は保存標本で通常15〜35mm、最大で50mm前後に達する。

分布

模式産地はニューカレドニアのロイヤルティ諸島リフー島。西部太平洋を中心に広く分布し、琉球諸島、フィリピン、インドネシア、パプアニューギニア、オーストラリア、バヌアツ、マーシャル諸島、オマーン沖クリヤムリヤ諸島から記録されている。

種小名の由来

英国の動物学者アーサー・ウィリー (Arthur Willey) への献名。

補足

Donohoo et al. 2023 は分子系統解析と形態の再検討により、従来別種とされてきた Halgerda elegans Bergh, 1905 を本種の若齢個体に相当するとして、本種のジュニアシノニムへ降格した。同論文ではまた、紅海周辺で長らく Halgerda willeyi と同定されてきた集団が別種 Halgerda paulayi Donohoo & Gosliner, 2023 として分離されている。生時はサンゴ礁で岩の表面や転石の下に見られ、海綿を捕食する。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Halgerda willeyi の解説・写真が掲載されています。

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