ミヤマウミウシ Halgerda labyrinthus Donohoo & Gosliner, 2023
- Location
- 日本>沖縄>沖縄本島(恩納村・読谷村エリア)>ホーシュー
- Date
- 2017/02/15
- Size
- 120mm
- Depth
- 25.0m
- Water temperature
- 21.0℃
特徴
体長 84〜95mm に達する大型のドーリス類。体色は青みがかった白で、背面に細い黒線が黄色い線とつながりながら走り、迷路状の連続パターンを形成する。背面には黄色からオレンジの低い隆起があり、外套膜の縁には黄色い帯が走り、その内側に黒と黄色の垂直線が並ぶ。鰓は4枚の三羽状の葉からなり、それぞれが6本の大きな枝に分岐する。鰓葉は半透明の黄色で、小さな黒点が散在する。触角は先細り、半透明の白色に黒帯と小黒点が入る。分布
模式産地は沖縄島・恩納村のホースシュー・クリフス(水深 51.8m)。琉球列島、慶良間諸島、伊豆半島、台湾から記録されている。生息環境は急峻なリーフ壁面や礫底の水深 20〜55m。種小名の由来
種小名 labyrinthus は「迷路」を意味するラテン語で、本種の背面を覆う細い線が織りなす迷路のような模様にちなむ。補足
かつては Halgerda willeyi(パイナップルウミウシ)と誤同定されたり未同定種として扱われてきた個体群が、Donohoo & Gosliner 2023 の分子系統解析によって独立種と判明し記載された。同じく迷路状の模様をもつ Halgerda willeyi(西太平洋分布)や Halgerda paulayi(紅海分布)とは地理的に分離しており、外見・遺伝子の双方で区別される。同所的に出現する Halgerda batangas(最大 40mm)よりも大型で、体地色に黒線が連続して走る点でも異なる。References
- ミヤマウミウシ, 鈴木敬宇. (2000). ウミウシガイドブック〈2〉. TBSブリタニカ.
- パイナップルウミウシ, 中野理枝. (2004). 本州のウミウシ. ラトルズ.
- パイナップルウミウシ, 小野篤司. (2004). 沖縄のウミウシ. ラトルズ.
- ヒラヒオドシウミウシ(新称), 中野理枝. (2018). 日本のウミウシ. 文一総合出版.
- Halgerda labyrinthus n. sp., Donohoo S.A., Villalobos S.G., Hallas J.M. & Gosliner T.M. (2023). Hyperdiversity of the genus Halgerda Bergh, 1880 (Nudibranchia: Discodorididae) with descriptions of fourteen new species. Marine Biodiversity. 53(3): 42. https://doi.org/10.1007/s12526-022-01334-9
本書に掲載されています
中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.
文一総合出版
本書には Halgerda labyrinthus の解説・写真が掲載されています。
Amazon で本書を見る PR (Amazon アソシエイト)季節性
撮影地
撮影地を読み込み中...
ミヤマウミウシの写真
タグ: