キエルケ・リリウオカラニアエ Cyerce liliuokalaniae K. Moreno, Gosliner, N. G. Wilson, Krug & Á. Valdés, 2025

キエルケ・リリウオカラニアエ Cyerce liliuokalaniae

Location
日本>東京>八丈島>(旧)八重根港
Date
2026/03/21
Size
20mm
Depth
8.0m
Water temperature
18.0℃

特徴

体地色はクリーム色から淡緑色で、体表全体に白色の細点が散らばる。心嚢は不整形の乳白色で背正中に位置する。頭部は淡いクリーム色で、触角周辺と眼の周囲を覆う暗い赤紫色の斑がある。触角は二叉し、クリーム色の地に小さな白色の細点が疎らに入る。口触手は半透明の白色で、白色の細点が散在する。背側突起は球状から倒卵形で、半透明の白色を地に蜘蛛の巣状の赤紫色の縞模様が六角形パターンを形成し、白色細点が散らばる。新しく形成された背側突起は半透明で、淡い赤紫色の縞が入る。腹足は体より幅広く、後端が伸びる。腹足背面はクリーム色から半透明の白色で、縁に赤紫色の色調が走る。模式標本の保存体長は約 11 mm。

分布

原記載時はハワイ諸島 (オアフ島・マウイ島) からのみ知られていた。

種小名の由来

ハワイ王国最後の主権君主リディア・リリウオカラニ女王 (Lydia Liliʻu Loloku Walania Kamakaʻeha, 1838-1917) への献名。1893 年 1 月 17 日のアメリカ合衆国による王国転覆まで在位した。

補足

背側突起・触角・口触手のいずれにも瘤状突起をもたない点と、白色細点が全身を覆う点、背側突起の蜘蛛の巣状赤紫色縞模様によって、他の Cyerce 属の種から区別できる。岩の下から見つかった採集記録があり、食性は未知。分子系統解析では東太平洋産の Cyerce orteai と姉妹群を成し、両者は西太平洋の Cyerce pavoninaCyerce goodheartae とともに同じクレードを形成する。
References
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