ミヤビウロコウミウシ Cyerce basi K. Moreno, Gosliner, N. G. Wilson, Krug & Á. Valdés, 2025

ミヤビウロコウミウシ Cyerce basi

Location
インドネシア>バリ島>トランバン>シデム
Date
2017/06/20
Size
30mm
Depth
20.0m
Water temperature
29.0℃

特徴

体は半透明でほぼ透き通り、葉のような形にふくらんだ背側突起が左右に並ぶ。突起は丸みのある楕円形で、表面全体に白い葉脈状の細い条が走る。突起の縁には三角形に並んだ白点のクラスターと茶褐色の細かな斑点があり、辺縁は微細な白点で縁取られる。各突起の基部には蛍光緑色の小さな斑点があり、内部には消化腺以外の茶色い構造が透けて見える。個体によっては突起がほのかな赤味を帯びる。触角は半透明白色で、先端に白点が散る。Cyerce 属に共通する特徴として、刺激を受けると突起は容易に自切し、その後再生する。

分布

西太平洋の熱帯域に分布する。模式産地はニューカレドニアのクマック。原記載時はバヌアツ、パプアニューギニア、ニューカレドニア、フィリピンから記録されていた。

種小名の由来

ニューカレドニア・ヌメア在住の水中写真家・博物学者 Johan Bas 氏への献名。本種を含む多数の標本を採集したことへの感謝として名付けられた。

補足

葉緑体を体内に保持して光合成を行う嚢舌類の一群。長く Cyerce elegans の色彩変異や未同定個体として扱われてきたが、分子系統解析と外部形態の組み合わせにより独立した系統と判定されて記載された種。突起表面に走る白い葉脈状条が、同じ種複合体に含まれる Cyerce elegans および Cyerce whaapi との識別点となる。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Cyerce basi の解説・写真が掲載されています。

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