ヒロウミウシ Ceratodoris hiroi (Baba, 1938)

ヒロウミウシ Ceratodoris hiroi

Location
日本>神奈川>葉山>権太郎岩
Date
2014/06/10
Size
5mm
Depth
7.0m
Water temperature
21.0℃

特徴

体長5〜7mm程度の小型種。体はやや細長い楕円形でよく扁平し、外見はミノウミウシ類にも似た印象を与える。外套膜には骨片が密に入り、外套縁の張り出しを欠いて足側へなだらかに移行する。前縁には半円形の幅広い頭幕があり、腹面では横溝で足から区切られる。触角は鞘を持たず円錐筒形で、表面には葉状の襞が並ぶ。二次鰓は引っ込まず、単羽状の3枚が浅い弧を描いて並ぶ。外套縁には左右それぞれ7〜9本、鰓の周囲に5〜6本の長い紡錘形の突起が立ち、これが本種の最も目立つ外見的特徴となる。体地色はほぼ全体がバラ色から赤色で、突起の先端だけがわずかに黄色味を帯びる。

分布

模式産地は和歌山県の瀬戸(紀伊半島南西岸、瀬戸臨海実験所付近)。原記載では1937年3月に瀬戸で2個体、同年4月に熊本県天草の鬼池でも1個体が採集されている。日本各地のほか香港など西太平洋の沿岸からも記録されている。

種小名の由来

種小名 hiroi は、原記載の謝辞で採集に協力した瀬戸臨海実験所の F. Hiro 氏に対する献名。馬場の 1938 年論文は語源を明示していないが、冒頭の謝辞で同氏への感謝を述べており、本種を含む紀伊産後鰓類研究への協力に対する献名と解される。

補足

Hopkinsiella Baba, 1938 (現在は Ceratodorisシノニム) のタイプ種。 バラ色の体地色と外套縁・鰓周りに並ぶ紡錘形の背突起が、 同属内でも本種を識別しやすくしている。
References
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