チシオクモガタウミウシ Platydoris inframaculata (Abraham, 1877)

チシオクモガタウミウシ Platydoris inframaculata

Location
インドネシア>バリ島
Date
2006/10/17
Size
150mm
Depth
16.0m
Water temperature
28.0℃

チシオクモガタウミウシとは

体長 6〜18 cm の大型のドーリス類で、 背面は白・桃・褐色のまだら模様で砂底に紛れるが、 ひっくり返すと腹面が鮮やかな白地に赤い飛沫模様と橙〜黄色の縁取りを見せる派手な配色を持つ。

特徴

体長は 63〜180 mm に達する大型種。 背面 (ノタム) は白・桃色・褐色の入り混じったまだら模様で、 砂地での camouflage となる。 腹面 (ハイポノタム) は鮮やかな白色を基調に、 大小の赤色の飛沫状の斑点が散在し、 外套膜の縁辺近くには小さな赤色の斑点列が並び、 その上に橙色〜黄色の帯が走る — この腹面の色彩が本種の最大の特徴。 個体差があり、 腹面の白地が灰白色に近く、 大きな暗褐色の斑が輪状に並ぶ変異もある。

分布

模式産地はアンボン島 (インドネシア)。 原記載 (1877) はアンボンの単一標本に基づく。 その後、 インド・西太平洋域に広く分布することが知られ、 フィリピン、 スリランカ、 タンザニア、 ニューカレドニア、 紅海から記録されている。 砂底・サンゴ礫域に生息。

種小名の由来

ラテン語 infra (= 下方の) + maculata (= 斑紋のある) に由来し、 腹面に明瞭な斑紋を持つ点に因む。

補足

背面の color は同属のクモガタウミウシ Platydoris ellioti と非常に似て混同されやすいが、 ひっくり返した腹面の色彩 (白地に赤の飛沫 + 橙・黄帯) が決定的な識別点になる。 一部の変異個体では腹面の赤色斑が乏しく褐色斑のみとなり、 さらに紛らわしい。 原記載 (Abraham 1877) は脱色した保存標本に基づいて行われたため、 生体色の解釈には長く議論があったが、 現在は腹面パターンが本種を定義する形質として広く受け入れられている。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Platydoris inframaculata の解説・写真が掲載されています。

Amazon で本書を見る PR (Amazon アソシエイト)
読み込み中...

撮影地を読み込み中...


観察地: ×

該当 0


学術データベース

世界のウミウシの観察データは国際的な海洋生物多様性データベースで公開されています。

詳しくはこちら