サザナミウミウシ Halgerda dalanghita Fahey & Gosliner, 1999

サザナミウミウシ Halgerda dalanghita

Location
日本>東京>八丈島>乙千代ヶ浜
Date
2008/01/19
Size
30mm
Depth
15.0m
Water temperature
20.0℃

特徴

体長は 20〜25 mm 前後で、原記載では 15〜28 mm の範囲。体地色は淡黄色〜橙黄色で、外套膜の背面には円錐形の瘤を持たない低い隆起が網目状に走る。隆起は白色に縁取られ、その縁に沿って褐色の小点が並ぶ。背面全体には白色および褐色の細点が散在し、外套膜の縁辺には褐色の斑点が連なる。外套膜の腹面と足の縁にも褐色の斑点が散在する。触角は柄部内側と褶葉に褐色味があり、柄端近くは黒褐色を帯びる。触角の褶葉数は 17〜18 枚。二次鰓は 6 枚の二回羽状の鰓葉からなり、中軸に黒い縦条が走る。口触手は細長く、外側へ向かって尖る。
幼体は地色が一様な橙色で、背面に大小の黒斑がランダムに並び、隆起は厚みを増しつつも角ばりが弱い。成長に伴って隆起が細く鋭くなり、黒斑は外套膜・触角・鰓へと拡散して薄れる。

分布

模式産地はフィリピン・ルソン島バタンガス州マリカバン島ベツレヘム (水深 15 m)。原記載時はインド洋および西部・中部太平洋に広く記録され、南アフリカ (ナタール)、モザンビーク、パプアニューギニア、ソロモン諸島、フィジー、マーシャル諸島、ハワイ、日本、アンダマン諸島から知られていた。

種小名の由来

種小名 dalanghita はフィリピンのタガログ語で小型の橙色の柑橘 (みかんの一種、Citrus reticulata) を指す語で、本種の体色にちなむ。

補足

サンゴ礁の浅所から水深 20 m 前後までの礫底で、未同定の橙色海綿の上を匍匐する姿が観察され、海綿食であることが原記載で示唆されている。Donohoo et al. 2023 が幼体形質を再記載し、姉妹種として Halgerda mango を新種記載した。
References
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