グロッソドーリス・アンガシ Glossodoris angasi Rudman, 1986
- Location
- オーストラリア>ニューサウスウェールズ>Kurnell>The monument
- Date
- 2020/01/26
- Size
- 20mm
- Depth
- 15.0m
- Water temperature
- 19.0℃
特徴
外套膜は半透明のクリーム白色で、外套膜腺が縁に沿った不透明白色の帯として透けて見える。外套膜の最外縁には細い赤褐色の線が走り、個体により暗褐色から淡色まで変異し、部分的に欠ける個体もある。触角および二次鰓のポケットの縁に暗色の縁取りはなく、これが同所的に分布する Doriprismatica atromarginata との重要な識別形質。触角は柄部が半透明白色、棍部が黒色で前面正中に細い白色線が走る。二次鰓は単純で半透明白色、内縁・外縁の上半部が黒色の細点で覆われる。外套膜は触角と二次鰓の中間に左右各 1 本の主要襞をもち、縁全体に細かい二次襞が走る。体は Doriprismatica atromarginata よりやや背腹に扁平で、外套膜の張り出しが広く、触ると柔らかい。二次鰓は律動的に動く。体長は最大 44 mm に達する。分布
模式産地はニューサウスウェールズ州・シドニー (Crosse & P. Fischer, 1864 の Doris angasi の産地)。ラドマンの 1986 年モノグラフのホロタイプ指定地はシドニー湾内 La Perouse, Botany Bay (1977 年 1 月 16 日採集、固定後 14 mm)。標本シリーズはニューサウスウェールズ州の北部 Minnie Waters から南部 Twofold Bay にかけての各地を含む。温帯固有種。種小名の由来
種小名 angasi はオーストラリア博物館の書記官を務めた自然史家 George French Angas (1822–1886) への献名。Angas はシドニー産ウミウシ類の初期記載を、当時の困難な研究条件下にあって模範的な精確さで残した。原記載の命名者は Crosse & P. Fischer 1864。ラドマンの 1986 年モノグラフで Glossodoris 属へ移され、現在の組合せ Glossodoris angasi comb. nov. が確立された。補足
ラドマンの 1986 年モノグラフでは Angas 1864 の「Goniodoris atromarginata」という三名法的変種名の記録を本種のシノニムとして扱い、Thompson 1972 がシドニー産個体を Chromodoris marginata として記録したものも本種に同定し直した。同所的に分布する Doriprismatica atromarginata ときわめてよく似るが、(1) 外套膜縁が赤褐色 (黒色ではない)、(2) 触角ポケットに暗色縁取りがない、の 2 点で区別できる。References
- Glossodoris angasi sp. nov., Rudman W.B. (1986). The Chromodorididae (Opisthobranchia: Mollusca) of the Indo-West Pacific: the genus Glossodoris Ehrenberg (= Casella, H. & A. Adams). Zoological Journal of the Linnean Society. 86(2): 101-184.
- Glossodoris angasi, Johnson R.F. & Gosliner T.M. (2012). Traditional taxonomic groupings mask evolutionary history: a molecular phylogeny and new classification of the chromodorid nudibranchs. PLoS ONE 7(4): e33479.
季節性
撮影地
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