ジボガウミウシ Glossodoris misakinosibogae Baba, 1988
特徴
イロウミウシ科の中型種で、ホロタイプ体長は 30 mm。体は楕円形〜伸長形でなめらか、足は後方に細い尾状部を伸ばす。外套膜は柔らかく波打つ縁をもち、しばしば両側に 2 個の大きな波が生じる。外套膜縁内側には不透明白色のマンテル腺が並ぶ。鰓葉は約 10 枚で開いた螺旋状に配置され、外側面は不透明白色、内側はやや緑白色を帯びる。触角棍部は黒色で、先端と縁は不透明白色。口触手は単純で指状をなす。分布
模式産地は富山湾尾木 (Ogi)。原記載時は富山湾、佐渡島、越前岬から記録されていた。日本海側を中心に分布する。種小名の由来
種小名 misakinosibogae は「三崎の sibogae」を意味する。かつて相模湾三崎の個体が Glossodoris sibogae (インドネシア・ティモール島産) として記録されていたが、両者が別種であることが判明し、新たな種として確立された経緯にちなむ。補足
従来 Glossodoris atromarginata と混同されてきたが、後年の比較解剖学的研究で独立種として分離された。References
- ぢぼがうみうし(新稱), 内田清之助ほか. (1927). 日本動物圖鑑. 北隆館.
- ジボガウミウシ, Baba K. (1949). Opisthobranchia of Sagami Bay collected by His Majesty the Emperor of Japan (相模湾産後鰓類図譜). Iwanami Shoten, Tokyo. 4+2+194+7 pp., pls. 1-50.
- ジボガウミウシ, 鈴木敬宇. (2000). ウミウシガイドブック〈2〉. TBSブリタニカ.
- 高岡生物研究会. (2002). 日本海のウミウシ. 第2版.
- ジボガウミウシ, 中野理枝. (2004). 本州のウミウシ. ラトルズ.
- ジボガウミウシ, 小野篤司 & 加藤昌一. (2009). ウミウシ. 誠文堂新光社.
- Glossodoris misakinosibogae, Johnson R.F. & Gosliner T.M. (2012). Traditional taxonomic groupings mask evolutionary history: a molecular phylogeny and new classification of the chromodorid nudibranchs. PLoS ONE 7(4): e33479.
季節性
撮影地
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